監査法人にはどういう人が多いのか?

アイキャッチ(13-1)公認会計士

どうも、監査法人に勤務していたgordito(ゴルディート)です。

監査法人にはどんな人たちが多いの?

このような疑問を解決できる記事になっています。

なぜなら、実際に監査法人に勤務していた私が監査法人にどのような人が多いのかについて紹介するからです。

記事を読み終えると、監査法人で働く人たち(≒公認会計士の人たち)の特徴について知ることができるようになります。

なお、監査法人は『公認会計士集団』とも言えるので(会計士でない人もいますよ)、三大国家資格である公認会計士にはどういう人が多いのかとも言えるでしょう。

私の経験を基に記載していますが、『他の事業部』や『他の監査法人』は大きく異なる可能性があります。

組織が変われば人も変わりますからね。

温厚な人が多い

温厚(13-2)

監査法人には温厚な人が多いです。

大手監査法人→準大手監査法人→中小監査法人に行くにつれ、我の強い人が多くなるというイメージです。

リーダーシップを発揮して周りを引っ張るというよりは、集団の中に溶け込んでいるような人が多い印象です。

争い事が嫌いな平和主義者でもあります。

そのため、監査法人の事務所内で怒鳴り声を聞くことは稀です。もし、大きな怒鳴り声が聞こえたら、みんな驚くでしょう。

叱られているのを見ることはありますが、人間の尊厳を踏みにじるような頭ごなしの怒鳴り方はほぼありませんでした。

私が最初に勤めた大企業には、あちらこちらに荒くれ者がいたので、その会社と監査法人を比較すると職場の雰囲気は大違いだと思っていました。

私の所属した事業部、監査チームに穏やかな人が多かったのかもしれません。

それでは、なぜ温厚な人たちが多いのでしょうか。

それは、公認会計士試験を受験する人の多くは恵まれた環境で育った人が多いからかもしれません。

多くの公認会計士試験の受験生は、大学に通いながら、年間の受講料が40-50万円もする予備校に通い、受かるか受からないかわからない試験を受けているわけです。

はたから見てみれば、ものすごく平和な光景ですよね。

大学を卒業しても就職せずに勉強を続けている人もいますが、それも贅沢この上ないわけです。

私のように、いったん就職して、勉強資金を貯めてから受験しているような雑草魂の持ち主はマイノリティです。

私の推測ですが、お金に困らず、伸び伸びと成長してきた人が多いから、監査法人には温厚な人が多いのでしょう。

監査法人で出世する人は、声がデカかったり、自分の意見をはっきり言えたり、どちらかというとリーダーシップを発揮できる人が多いイメージです。

話しのうまい人も出世しやすいですね。

温厚な人が多いとはいえ、出世する人の条件は、どこの組織でもあまり変わらないのかもしれません。

ちょっと変な人が多い

変わった人(13-3)

監査法人には少し変わっている人が多いです。

目の前に座っているのに一切喋らず、全てメールで指示や意見を伝える上司がいました。

口で言った方が明らかに早い上、細かいニュアンスを伝えられると思うのですが、そういう言葉を交わさないコミュニケーションの取り方を好んでいたのでしょう。

報連相が全くできない人もたまにいました。

適時に相談すれば、最終的な成果物のイメージにズレが生じにくいです。

しかし、勝手に何時間も資料作りに夢中になった挙句、上司の求めていたものと全然違う資料が出来上がっているところに遭遇したことがあります。

また、監査法人内では、バージョン管理(変更点管理)をするために各種ファイルのファイル名の末尾に連番をふって、複数の変更前ファイルを残しておくことがあります。

全く周りに相談せずに、最新ファイル以外を全て削除してしまったところに遭遇したこともあります。

また、探究心やこだわりが強く、休日出勤扱いにならないにも関わらず(無給)、毎週末、土日に職場に行っている人もいました。

限られた時間で必要な業務をやるだけでは満足できず、突き詰めることが楽しいようでした。

プロフェッショナルとしては必要な探究心だとも思いますが、外部の人からしてみれば異様に映るかもしれません。

それでは、なぜ変わった人が多いのでしょうか。

監査法人に就職してくる人は、勉強ばかりしてきたような人が結構います。

大学受験で有名大学に受かって晴れて大学1年生になったにも関わらず、サークルやアルバイトはほどほどに、すぐに予備校に通い始め、ほぼ毎日勉強します。

そして、大学3年生や4年生で公認会計士試験に合格し、監査法人に就職するわけです。

勉強ばかりしていると他人と関わる頻度が少なくなり、コミュニケーション能力が向上しにくいのかもしれません。

また、監査法人の就活は、普通の新卒の就活と比較すると圧倒的にラクです。

そのため、多少、コミュニケーション能力に難があっても、クセが強くても、採用される傾向にあります。

その状況も変な人が多いことの一因になっていると考えられます。

グルメな人が多い

グルメ(13-4)

監査法人にはグルメな人が多いです。

私は良く出張に行っていましたが、上司からミシュランガイドの現地版を渡されたことがあります。

その出張中の1週間は、監査チームで、よくミシュランガイドに掲載されたレストランに食べに行ったのを覚えています。

監査法人では、多くの監査チームでランチを1日の最大の楽しみとし、日々、いろんなレストランに足を運びます。

稀なケースですが、わざわざ電車に乗って他の駅のレストランまで足を伸ばしている監査チームもありました。

もちろん、誰も一緒に食べに行く人がいない時や午後すぐに会議がある時などは、軽食で済ませることもあります。

しかし、そういう場合を除けば、カップラーメンとか菓子パンで済ませることはまずありません。

グルメな人が多いがゆえに、歓送迎会、忘年会や各種打ち上げのお店選びも大変です。

年次の低い人がお店選びをしますが、3-5軒ピックアップしても、上司に全て却下されることも多々あります。

それでは、なぜグルメな人が多いのでしょうか。

最初からグルメというよりは、監査法人に勤めていると徐々にグルメになるという感じだと思っています。

というのも、監査法人にグルメな人が多いので、朱に交われば赤くなるように、自分もグルメになっちゃうわけです。

では、なぜ監査法人にはもともとグルメな人がいたのでしょうか。

正直、それは謎です。

グルメなことが良いこととされる風潮があるのは事実ですが、なぜそのような風潮が生まれたのかは謎なのです。

おそらくグルメな人が数人いて、合併を繰り返す中で、徐々に組織全体がグルメ志向になっていったのでしょう。

食事に全く興味がなく、ただ飲み込んでいる会計士も大勢います。

まとめ

まとめ(13-5)

最後に簡単にまとめます。

監査法人の人たち
  • 温厚な人が多い
  • ちょっと変わった人が多い
  • グルメな人が多い

いかがでしょうか。

監査法人で働く人たち(≒公認会計士の人たち)の特徴について知ることができたのではないでしょうか。

監査法人は雰囲気が良いですが、人が温厚という以外にも理由があります。その理由について知りたい方は次の記事をご覧になってください。

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