【FP3級】過去問の解答番号を分析!傾向の把握と対策が大事です。

アイキャッチ(18-1)FP(ファイナンシャルプランナー)

どうも、 FP(ファイナンシャルプランナー)3級に合格したgordito(ゴルディート)です。

FP3級の解答番号の傾向と対策を知りたい。

このような疑問を解決できる記事になっています。

なぜなら、実際に過去問の解答番号を分析して合格した私が、FP3級の解答番号の傾向を紹介するからです。

この記事では、FP3級の過去問の解答番号を分析し、どのようなバラつきになっているのかを紹介します。

記事を読み終えると、FP3の解答番号の傾向を把握して本番に臨めるようになります。

なお、FP2級版を確認したい方は、次の記事に飛んでください。

【FP2級】過去問の解答番号を分析!学科試験の傾向を把握しよう。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級の解答番号(学科試験のみ)について分析しています。具体的には、過去数回分の過去問の解答番号の『傾向』と『対策』を簡単に紹介しています。学科試験を1問でも多く正答させたい方は目を通しておきましょう。

目的と想定する読者

目的と想定読者(18-2)

今回の記事の目的は次の通りです。

目的

1人でも多くのFP3級受験者の力になること

FP3級の合格率は約70%です。

他の資格試験と比較しても簡単な部類に入ります。

しっかりと勉強すれば受かる試験だと言って良いでしょう。

一方で、30%の方々は落ちているわけです。

FP3級は受験料が6,000円と少し高めの設定となっているので、ぜひ1回の受験で合格し、次のステージ(FP2級)へ進みましょう。

FP2級を受験するには『FP3級に合格していること』等が必要になります。

想定する読者は次の通りです。

想定する読者

ほぼ合格レベルに達している受験者

全く勉強しておらず、合格レベルに全然達していない受験者の方々には参考にならない記事です。

参考にならないどころか混乱の原因になってしまいます。

というのも、確実に正答だと確信が持てる問題が少なすぎると今回の内容は攻略法としては使えないからです。

この辺については、解答番号を分析する上での『前提条件』を紹介した次の記事をご覧になってください。

マークシート式試験の攻略法を資格マニアが伝授します。
マークシート式試験で少しでも得点を伸ばしたい方々は多いのではないでしょうか。この記事ではマークシート式試験の『攻略法』を紹介しています。効果を発揮するには前提条件があるものの、誰でも簡単に実践できる内容となっています。

FP3級試験の概要

試験の概要(18-3)

FP3級は『学科試験』と『実技試験』の2部構成になっています。

FP3級の実施団体は『金融財政事情研究会(きんざい)』と『日本FP協会』があるので、それぞれ紹介します(『実技試験』の内容が異なります)。

金融財政事情研究会(きんざい)

学科試験実技試験
出題形式マークシートマークシート
試験時間2時間
(午前)
1時間
(午後)
問題数60問
(2択30問、3択30問)
15問
(3答択一式5題)
合格基準36点以上
(60点満点)
30点以上
(50点満点)

『学科試験』は日本FP協会と同じです(同一試験問題)。

『実技試験』は次の2つからの選択制です。

  • 個人資産相談業務
  • 保険顧客資産相談業務

日本FP協会

学科試験実技試験
出題形式マークシートマークシート
試験時間2時間
(午前)
1時間
(午後)
問題数60問
(2択30問、3択30問)
20問
(3択)
合格基準36点以上
(60点満点)
60点以上
(100点満点)

『学科試験』は金融財政事情研究会と同じです(同一試験問題)。

『実技試験』は資産設計提案業務1択です(金融財政事情研究会のように選択する必要はありません)。

なお、FP3級をおすすめしている理由や主な試験範囲などは以前にまとめていますので、興味のある方はご覧になってください。

【資格マニア厳選の資格試験3選】おすすめ資格はFP、IT、簿記!
資格マニアの私が独断と偏見でおすすめする資格試験を3つ(FP、 IT、簿記)紹介します。世の中には資格試験が山ほどありますが、自分自身の生活に役立つ資格試験や履歴書に書くと有利になる資格試験に興味のある人におすすめの記事です。

ファイナンシャルプランナーを目指していなくても人生に役立つ知識が盛り沢山であることが、FP3級試験の良いところです。

過去問の解答番号分析

解答番号の分析(18-4)

ようやくメインに入ります。

金融財政事情研究会(きんざい)』や『日本FP協会』のWebサイトで、過去の試験問題と模範解答を確認できるようになっています。

今回は、その情報を用いて模範解答の解答番号別の割合(個数)を分析しています。

試験問題を解いて、2つの選択肢で悩んだ場合や、なぜか1ばかり解答として選んでいるけど大丈夫かなと不安になった場合などに、今回の内容を思い出して頂けると幸いです。

それでは『学科試験』と『実技試験』に分けて分析していきます。

学科試験(『金融財政事情研究会』、『日本FP協会』同一試験問題)

学科試験(前半30問)

『学科試験』の前半30問は、2択問題になっています。

正しいものまたは適切なものには①、誤っているものまたは不適切なものには②を選択する問題となっています。○×問題と考えて良いでしょう。

最近の過去問の解答①と②の割合(個数)は次の通りとなっています。

2017/514個16個
2017/913個17個
2018/114個16個
2018/512個18個
2018/912個18個
2019/114個16個
2019/514個16個
2019/914個16個
2020/112個18個
2020/5中止中止
2020/913個17個
2021/113個17個
2021/514個16個
2021/914個16個
平均13.3個16.7個

2020/5はコロナ影響で中止になっています。

各解答(①と②)の割合は大きく乖離しておらず、だいたい半分半分というところでしょうか。

最低でも12個、最高でも18個なので、仮に自分の解答を見て、①が18個を大きく上回る場合(21個とか22個とか)、そのうちのいくつかの正答は②の可能性が高いと考えるのが自然でしょう。

また、過去13回の平均は、13.3個16.7個なので、最終的には②の方が多くなるようにした方が安全かもしれません。

過去13回の試験で一度も①の数が②の数を上回ったことがありません。

ただし、これはあくまでも過去の平均なので、①が16個、②が14個になる可能性は大いにありえます。

直近2回の試験ではほぼ半々になっていますからね。

学科試験(後半30問)

『学科試験』の後半30問は、3択問題になるため、若干難易度が上がります。

()内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組み合わせを1〜3のなかから選ぶ問題になっています。

最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。

2017/58個14個8個
2017/97個13個10個
2018/16個14個10個
2018/511個10個9個
2018/99個12個9個
2019/112個7個11個
2019/511個9個10個
2019/99個12個9個
2020/19個16個5個
2020/5中止中止中止
2020/910個11個9個
2021/110個10個10個
2021/510個11個9個
2021/99個11個10個
平均9.3個11.5個9.2

先ほどとは異なり、結構なバラつきがあります。

2020年1月試験では、解答2が16個もあり、全体の50%を超えています(3択なので平均は33%)。

また、2020年1月試験では、解答3が5個しかなく、全体の20%を下回っています。

この通り、学科試験の後半部分はバラつきが大きく対策が立てにくいです。

ですが、最低でも5個、最高でも16個なので、それを大きく下回ったり、上回ったりした時には、おかしいかなと思った方が良いでしょう。

直近4回の試験では、各々9〜11個とバラつきは少なくなっています。直近の傾向を参考にした方が良いと思います。

また、過去13回の平均は、9.3個11.5個9.2個です。

そのため、1と2で悩んだ場合や、2と3で悩んだ場合などは、2を選択するという方法もあるかもしれません(もちろん全体の個数割合も考慮に入れることを忘れずに)。

実技試験

実技試験は3つに分けて紹介します。

実技試験(『金融財政事情研究会』個人資産相談業務)

『実技試験』は、3答択一式が5題合計15問になります。

答えを1〜3のなかから選ぶ問題となっています。

最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。

2018/54個6個5個
2018/94個6個5個
2019/15個5個5個
2019/55個5個5個
2019/95個5個5個
2020/14個5個6個
2020/5中止中止中止
2020/96個4個5個
2021/15個6個4個
2021/55個6個4個
2021/95個6個4個
平均4.8個5.4個4.8個

各解答の割合は大きく乖離しておらず、だいたい各々3分の1です。

実技試験は15問しかないので、変な偏りを持たせて実力が足りない受験生が合格してしまうことを抑制したいのでしょう。

最低でも4個、最高でも6個なので、仮に自分の解答を見て1が2個とか8個なら、もう一度見直した方が良いでしょう。

3個や7個はあり得そうですが、2個や8個は可能性が低そうです。

過去10回の平均は、4.8個5.4個4.8個なので、バラツキは少なめです。

実技試験(『金融財政事情研究会』保険顧客資産相談業務)

『実技試験』は、3答択一式が5題合計15問になります。

答えを1〜3のなかから選ぶ問題となっています。

最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。

2018/55個4個6個
2018/95個5個5個
2019/15個5個5個
2019/54個5個6個
2019/95個6個4個
2020/16個4個5個
2020/5中止中止中止
2020/94個6個5個
2021/15個5個5個
2021/54個6個5個
2021/96個5個4個
平均4.9個5.1個5.0個

各解答の割合は大きく乖離しておらず、だいたい各々3分の1です。

最低でも4個、最高でも6個なので、仮に自分の解答を見て1が2個とか8個なら、もう一度見直した方が良いでしょう。

過去10回の平均は、4.9個5.1個5.0個で、バラツキは少なめです。

実技試験(『日本FP協会』資産設計提案業務)

『実技試験』は、合計20問3択問題となります。

答えを1〜3のなかから選ぶ問題となっています。

最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。

2017/57個7個6個
2017/95個8個7個
2018/16個7個7個
2018/56個7個7個
2018/96個8個6個
2019/16個7個7個
2019/56個7個7個
2019/98個5個7個
2020/16個7個7個
2020/5中止中止中止
2020/96個7個7個
2021/16個6個8個
2021/56個8個6個
2021/96個8個6個
平均6.1個7.1個6.8個

各解答の割合は大きく乖離しておらず、だいたい各々3分の1です(1が若干少ないですね)。

実技試験は20問しかないので、変な偏りを持たせたくないのでしょう。

最低でも5個、最高でも8個なので、仮に自分の解答を見て1が3個とか10個なら、もう一度見直した方が良いでしょう。

また、過去13回の平均は、6.1個7.1個6.8個なので、やや2が優位かなという感じです。

実技試験に関してはバラつきが小さいので、各解答が5個から8個におさまるようにしておいた方が無難だと思います。

まとめ

まとめ(18-5)

最後に簡単にまとめおきます。

FP3級の解答番号の傾向
  • 『学科試験』の前半30問は、ほぼ①と②の半々だが、若干②が多め。
  • 『学科試験』の後半30問は、少しバラつきあり。迷ったら2とするのもあり。
  • 『実技試験』はバラつきが小さく、3択を平等に選択したほうが無難。

FP3級の解答番号の傾向が把握できたのではないでしょうか。

解答番号を分析して実際に役立てる際には注意点があります。

また、実際にこの情報を生かすには多少のテクニックが必要です。

点数を伸ばすテクニックについて具体例を用いて紹介した記事がありますので、ぜひそちらも合わせてご覧になってください。

マークシート式試験の攻略法を資格マニアが伝授します。
マークシート式試験で少しでも得点を伸ばしたい方々は多いのではないでしょうか。この記事ではマークシート式試験の『攻略法』を紹介しています。効果を発揮するには前提条件があるものの、誰でも簡単に実践できる内容となっています。

また、FP3級の勉強をこれから始める方で、どの参考書にしたらいいか悩んでいる方は次の記事に目を通してください。

FP3級のおすすめテキスト(参考書)3選
FP(ファイナンシャルプランナー)3級のおすすめテキスト(参考書)を紹介しています。紹介する『テキスト』と過去問を使って勉強し、学科試験49点(60点満点)、実技試験95点(100点満点)で合格できました。受験する方は、参考にしてください。