【公認会計士試験】短答の過去問の解答番号を分析!傾向を把握しよう

アイキャッチ(26-1)公認会計士

どうも、公認会計士試験を受験したgordito(ゴルディート)です。

公認会計士試験『短答式試験』の解答番号の傾向と対策を知りたい。

このような悩みを解決できる記事になっています。

なぜなら、実際に過去問の解答番号を分析して合格した私が、短答式試験の解答番号の傾向を紹介するからです。

この記事では、短答式試験の直近7回分の解答番号を分析し、どのようなバラつきになっているのかを紹介します。

記事を読み終えると、短答式試験の解答番号の傾向を把握した上で本番の試験に臨めるようになります。

目的

目的(26-2)

今回の記事の目的は次の通りです。

目的

受験者の方々に短答式試験の解答番号の傾向を把握してもらうこと

短答式試験の合格率10%前後です。

他の資格試験と比較しても、論文式試験と比較しても、合格率は低い部類に入ります。

そのため、しっかりと勉強して正確に解答する能力が求められます。

一方で、どんなに勉強したとしても2-3つの選択肢に絞ったのちに悩んでしまう問題が多いというのが実情でしょう。

そのような悩む問題の正答率を数%でも上げるべく、今回の記事を用意しました。

頭の片隅に入れておいて損はないと思いますので、短答式試験を受験される方はぜひ読んでみてください。

なお、全く勉強ができておらず、合格レベルに到底達していない受験者の方々には参考になるどころか、かえって悲惨な結果になる可能性があるため、今回の分析結果を意識した解答はしない方が良いでしょう。

ある程度、確実に正答できる力がないと今回の分析結果は役立たないのです。

この辺について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧になってください。

マークシート式試験の攻略法を資格マニアが伝授します。
マークシート式試験で少しでも得点を伸ばしたい方々は多いのではないでしょうか。この記事ではマークシート式試験の『攻略法』を紹介しています。効果を発揮するには前提条件があるものの、誰でも簡単に実践できる内容となっています。

『公認会計士試験』短答式試験の概要

公認会計士試験(短答式)概要(26-3)

短答式試験はマークシート式の試験で、内容は次の通りです。

試験科目試験時間配点問題数
企業法9:30-10:30
(1時間)
100点20問
各5点
管理会計論11:30-12:30
(1時間)
100点16問
各問で点数が異なる
監査論14:00-15:00
(1時間)
100点20問
各5点
財務会計論16:00-18:00
(2時間)
200点28問前後
各問で点数が異なる

この記事は、短答式試験の受験者を読者として想定しており、すでに短答式試験の内容についてご存知の方も多いでしょう。

そのため、詳細な説明は省きます。

公認会計士試験の概要(試験科目など)について知りたい方は次の記事をご覧になってください。

公認会計士試験の内容(科目や勉強時間)について
公認会計士試験に関する記事になっています。具体的には、試験の概要、試験科目、受験資格、難易度、勉強時間、勉強方法などについて簡単に紹介しています。公認会計士試験に興味がある方は、ぜひ覗いてみてください。

『公認会計士試験』短答式試験の過去問の解答分析

公認会計士試験(短答式)過去問の解答番号(26-4)

公認会計士・監査審査会のWebサイトで、過去の試験問題と解答を確認することができます。

今回は、直近7回分の解答の番号別の割合(個数)を試験科目ごとに分析しました。

それでは、試験科目ごとに4つのパートに分けて確認していきましょう。

留意点

問題数、配点や選択肢の数等は今後、変わる可能性があります。

企業法

企業法の問題数は20問で、全て6択問題になっています。配点は各5点です。

直近7回分の過去問の解答割合(個数)は次の通りとなっています。

2017年
第I回
4個1個5個5個2個3個
2017年
第II回
6個3個1個4個3個3個
2018年
第I回
3個4個4個3個2個4個
2018年
第II回
2個3個4個4個4個3個
2019年
第I回
3個4個3個3個3個4個
2019年
第II回
3個4個3個3個3個4個
2020年
第I回
3個4個3個3個2個5個
平均3.4個3.3個3.3個3.6個2.7個3.7個

平均すると各解答の個数は6分の1個程度に落ち着いています(20問の6択問題なので、各解答の平均は3.3個程度)。

各解答はだいたい3-4個になっていますが、2017年の第II回のようにバラつきが大きい時も稀にあります。

最低でも1個、最高でも6個なので、自分の解答を見て0個や7個以上の解答番号があれば、解答を一度見直した方が良いでしょう。

基本路線は、各解答3個±2個程度とした方が良いでしょう。

管理会計論

管理会計論の問題数は16問で、5択問題と6択問題が混在しています。配点も各5-8点とまちまちです。

直近7回分の過去問の解答割合(個数)は次の通りとなっています。

23
2017年
第I回
3個2個2個4個2個3個
2017年
第II回
1個3個4個3個3個2個
2018年
第I回
3個3個3個2個3個2個
2018年
第II回
2個2個4個2個4個2個
2019年
第I回
1個2個3個5個4個1個
2019年
第II回
2個3個3個3個2個3個
2020年
第I回
2個3個3個1個4個3個
平均2.0個2.6個3.1個2.9個3.1個2.3個

企業法よりバラつきが大きいです。

最低でも1個、最高でも5個なので、仮に自分の解答を見て、0個や6個以上の解答番号があれば、解答を見直した方が良いでしょう。

5択問題が3-6問あり、6択問題は10-13問になります。

つまり、解答番号1から5は16回選べるのに対して、解答番号6は10-13回しか選ぶことができません。

それにもかかわらず、解答番号6は1よりも平均個数が多くなっています。

ちょっと興味深い点ですね。

企業法と同様、基本路線は、各解答3個±2個程度とした方が良いでしょう。

監査論

監査論の問題数は20問で、全て6択問題になっています。配点は各5点です。

直近7回分の過去問の解答割合(個数)は次の通りとなっています。

2017年
第I回
5個3個6個2個0個4個
2017年
第II回
3個4個2個3個4個4個
2018年
第I回
4個3個2個4個3個4個
2018年
第II回
2個3個3個3個5個4個
2019年
第I回
3個3個5個3個4個2個
2019年
第II回
1個4個4個4個4個3個
2020年
第I回
2個4個4個4個3個3個
平均2.9個3.4個3.7個3.3個3.3個3.4個

平均すると各解答の個数は6分の1個程度に落ち着いています。

しかし、個別に見るとバラつきが大きい時もあります。

2017年の第I回試験では、解答番号5の個数は、なんと0個です。

最低でも0個、最高でも6個なので、仮に自分の解答を見て7個以上の解答番号があれば、見直した方が良いでしょう。

珍しいとは思いますが、0個も想定しておいた方が良いかもしれません。

基本路線は、各解答3個±2個程度とした方が良いでしょう。

財務会計論

財務会計論の問題数は26-28問で、6択問題になっています。配点は、基本が各8点で、数問が各4点となっています。

直近7回分の過去問の解答割合(個数)は次の通りとなっています。

2017年
第I回
4個3個2個7個6個4個
2017年
第II回
2個4個4個6個4個6個
2018年
第I回
3個5個7個5個4個4個
2018年
第II回
6個4個5個3個6個4個
2019年
第I回
4個4個3個8個4個5個
2019年
第II回
4個5個3個8個5個3個
2020年
第I回
4個5個5個7個3個4個
平均3.9個4.3個4.1個6.3個4.6個4.3個

4以外の各解答はある程度4個前後に落ち着いています。

4は直近3回の試験で7-8個となっており、やや多めになっています。

最低でも2個、最高でも8個なので、仮に自分の解答を見て1個以下や9個以上の解答番号があれば、見直した方が良いでしょう。

基本路線は、各解答2-7個程度とした方が良いでしょう。

まとめ

まとめ(26-5)

最後に簡単にまとめておきます。

まとめ
  • 企業法はバラツキ少なめ(解答番号5はやや少なめ)。
  • 管理会計論はバラツキ多め(解答番号1は少なめ、一方、解答番号6はやや多め)
  • 監査論はバラツキ少なめ
  • 財務会計論は解答番号4以外はバラツキ少なめ(解答番号4が多め)

短答式試験の解答番号の傾向が把握できたのではないでしょうか。

解答番号を分析して実際に役立てるには注意点があります。

また、この情報を生かすには多少のテクニックが必要です。

点数を伸ばすテクニックについて具体例を用いて紹介した記事がありますので、ぜひご覧になってください。

マークシート式試験の攻略法を資格マニアが伝授します。
マークシート式試験で少しでも得点を伸ばしたい方々は多いのではないでしょうか。この記事ではマークシート式試験の『攻略法』を紹介しています。効果を発揮するには前提条件があるものの、誰でも簡単に実践できる内容となっています。