どうも、gordito(ゴルディート)です。
前回、海外登山情報のまとめ記事を書きましたが、今回から個別の山に関する記事を書いていきます。
記念すべき第1弾は、ルーマニアのMt. Omu(2,507m)です。
写真を見返していたら良い写真があまりなく、紹介するのもどうかという感じがしています。
しかし、気持ちの良い登山だった記憶があり、また興味のある方もいると思いますので、紹介しておきます。
Mt.Omu(オム)の概要
Mt. Omu(2,507m)はカルパチア山脈にあります。
このエリアでは比較的、高い山となっており、ルーマニア最高峰のモルドベアヌ(2,544m)に匹敵する高さを誇ります。
ルーマニアの首都ブカレストから100kmほど北上したところにあるシナイアという街から登山口にアクセスが可能です。
ブカレストからシナイアまでは電車を利用するのが最も便利だと思います。
下の青色のピンが首都ブカレスト、上の青色のピンがシナイア、赤色のピンがMt. Omuです。
ブラショフ(地図上にBrasovと記載)という大きい街からも一応はアクセス可能ですが、登山口までのアクセスが良いシナイアに泊まった方が良いでしょう。
シナイアにはペリショール城という有名な観光スポットがあるので、ぜひ行ってみてください。
ペリショール城を見たけど、丸一日余ってしまった時などにトレッキングに行くのがいいと思います。
Mt.Omu(オム)の山行記録
地図上のOmulは、Mt. Omuのことです。
まずは登山口に向かう必要があるので、DN1(E60)というシナイア駅前(下の青色のピンの近く)の道路を通る路線バスに乗って、ブステニ(Busteni - 上の青色のピン)を目指します。
私は道路沿いのHotel Riviera(下の黄色のピン)という宿に泊まりました。
このホテルの目の前をブステニ行きのバスが通るので、シナイア駅まで行かずに、ホテルの前の道路で手を上げてバスを捕まえることができました。
このHotelはシナイアの中心地から離れていますが、綺麗で居心地も良かったので、おすすめです。
ちなみに、幹線道路沿いには放し飼いされている犬がたくさんいて、ものすごい勢いで吠えてくるので、あまり歩かない方が良いと思います(一部の犬は向かって来ます)。
どのバスがブステニ行きか不明でしたが、とりあえず走っているバスを止めてドライバーに確認しました。
ルーマニア人は愛想良くない人が多いイメージですが、図々しくバスを止めましょう。
日本のようにバス停以外にバスが止まらないなんてことはないです。
ブステニ行きに乗るものの、市内(上の青色のピン)まで行ったら、ちょっと行き過ぎです。
道路沿いにペニーマーケットというスーパーマーケットがあります(右上の黄色のピン)。
そのすぐ近く(少しスーパーマーケットを通り過ぎる)にバス停があるので、そこで降りましょう。
夏の時期であれば、多くの人が観光に訪れているので、このバス停で多くの観光客が降りると思います。
実際、私が乗ったバスの乗客も10人程度がペニーマーケット近くのバス停で降車していました。
私は、このペニーマーケットで登山中の飲み水や行動食を購入しました。
比較的安いので使わない手はないでしょう。
ペニーマーケットの横の道を入って行くとロープウェイ乗り場が見えてきます。
私はロープウェイを使わないで登り、下りてきましたが、ロープウェイを使えば比較的簡単に山頂付近まで高度を上げることができます。
私が訪れたのは9月末でしたが、朝のロープウェイ乗り場は激混みで30分以上は待たないと乗れないような状況でした。
ロープウェイ乗り場から後ほど紹介する山小屋(左上の黄色のピン)までの登山道が最も歩きづらかったので、体力に自信のない方はロープウェイを使った方が良いでしょう。
ロープウェイ乗り場から山小屋までは約5kmで標高差は1,200m程度です。
一方、山小屋から山頂までは約6.5kmで標高差は500m程度です。
最後に説明しますが、ロープウェイ降り場から山頂までは約6kmで標高差は300m程度です。
ロープウェイ乗り場(登山口)から歩く人は、案内板に従ってください。
複数のトレッキングコースがあるので、コースを間違えると麓を散策して終わりになってしまいます。
私が登山した時は、この白地に青十字のようなマークが目印でした。このマークを辿って行けば山頂方面に行けます。
現在はマークが変わっている可能性もありますので、案内板の文字をよく確認した方がいいです。
また、Googleマップ、maps.me等の地図アプリで歩いている方向があっているかを時々確認した方が良いでしょう。
最初は森林の中を歩きますが、少しすると視界がひらけてきます。比較的、急な登山道もちらほらありました。
急登を登りきると山小屋(左上の黄色いピン)が見えます。そこから山頂までは緩やかな登山道になります。
写真の通り、人が全くいません。9割以上の観光客はロープウェーを利用していそうです。
来た道を振り返ると、ブステニの街が遠くに見えます。
山小屋から山頂に向かう途中に、ロープウェイ降り場の近くを通ります。
ロープウェイ降り場の近くには奇岩があちらこちらにあります。
この記事の最初の写真も、この奇岩エリアのものです。
ロープウェイ降り場から山頂を目指す道を半分ほど歩いたところからの景色です。
下の方には羊がおり、稜線上に山頂付近の建物が見えます。
ここからは登るというよりは横に移動するだけです。
同じような場所からロープウェイ降り場の方を振り返ると、このような景色になっています。
開放的な道がずっと続くので、歩いていて気持ちが良かったです。
のんびり歩いていたら、いずれ山頂に到着です。
お疲れ様でした。
登山口近くのバス停から山頂までは約12km、標高差は約1,700mです。
往復で25km程度になるため、全てを歩こうと思えば、朝から動き出した方が良いでしょう。
一方、ロープウェイを使えば、ロープウェイ降り場から山頂までは約6kmで、標高差は約300mです。
朝はゆっくり動き出したい方や、のんびり歩きたい方はロープウェイを使った方が良いでしょう。
標高差がなく、体力的に無理がないです。
もちろん、片道はロープウェイ、片道はトレッキングという選択肢もありです。
今回の記事は以上となります。
ルーマニアに訪問したら、ぜひカルパチア山脈のトレッキングも考えてみてくださいね。
ルーマニア以外の海外登山に興味のある方は、次の記事をご覧になってください。