どうも、ITパスポート、基本情報、応用情報の3つの試験で悩み、最終的に基本情報から受験したgordito(ゴルディート)です。
- ITパスポート試験(IP)、基本情報技術者試験(FE)、応用情報技術者試験(AP)は、どの試験から受験すべき?
- 各試験を受験するメリット、デメリットを知りたい。
このような悩みや疑問を解決できる記事になっています。
なぜなら、この3つの試験で悩み、色々と調べた経験があると共に、実際に受験をしている私が、どの試験から受験すべきか紹介するからです。
記事を読み終えると、自分自身はどの試験から受験すべきか判断できるようになります。
ITパスポート、基本情報、応用情報の3者比較
次の3つの中から、どの試験を受験するか悩んだ結果、私は最終的に基本情報技術者試験(FE)を選択しました。
- ITパスポート試験(IP)
- 基本情報技術者試験(FE)
- 応用情報技術者試験(AP)
どのように悩み、なぜ基本情報技術者試験(FE)を選択したのか紹介します。
最初にITパスポート試験(IP)を除外
書店に何度も足を運び、ITパスポート試験(IP)と基本情報技術者試験(FE)と応用情報技術者試験(AP)の『参考書』を確認しました。
さらに、試験の実施団体である情報処理推進機構(IPA)のWebサイトで各試験の『過去問』を確認しました。
その結果、ITパスポート試験(IP)が選択肢から除外されました。
その主な理由は次の3つです。
- 簡単過ぎる
- 資格の価値が低い
- 受験費用がもったいない
簡単過ぎる
IT試験の受験を決めた時、幸か不幸かバックパッカースタイルで世界を一周して帰国したばかりで時間を持て余していました。
そんな時間的余裕のある私には、ITパスポート試験(IP)はハードルが低いと感じました。
『参考書』や『過去問』を確認した結果、参考書1冊を2-3回通読し、過去問を1-2回分やっておけば、合格レベルに達しそうでした。
学生でもなく社会人でもない私は時間に余裕があったので、もっと骨の折れる試験に挑戦したかったのです。
資格の価値が低い
ITパスポート試験(IP)は資格としての価値が低いと感じました。
IT知識があると世間一般に思われるためには、最低でも『基本情報技術者試験(FE)』に合格しておく必要があるでしょう。
ITパスポート試験(IP)に合格しても仕方がないと考えてしまいました。
受験費用がもったいない
私は、将来的には『応用情報技術者試験(AP)』まで合格するつもりでした。
となると、ITパスポート試験(IP)から順々に受験していくと、最低3回も受験することになります。
受験するのが面倒と感じただけでなく、ITパスポート試験(IP)の受験料がもったいないと感じてしまいました。
たかが5,700円なのに、ケチでごめんなさい。
※受験手数料の改定があり、現在(2022年1月)は7,500円もします。
結論
それらを総合的に考え、『ITパスポート試験(IP)』は比較的、早い段階で除外されました。
最終的に基本情報技術者試験(FE)を選択
多くの時間を割いて悩んだのが、基本情報技術者試験(FE)と応用情報技術者試験(AP)のどちらを受験するかです。
より簡単であるはずの基本情報技術者試験(FE)を選択するのが良いだろうと考えていましたが、どうもそうでもないように感じたのです。
その理由は、基本情報技術者試験(FE)の午後試験の2問にあります。
午後試験の次の2問が難しい。
- データ構造及びアルゴリズム(問6)
- ソフトウェア開発(問7-11。5問から1つ選択)
この2問で、午後試験の配点の半分を占めています。
つまり、この2問である程度の点数を取らないと合格できないのです。
この2問の問題を初めて見た時は、正直、解けそうにないと意気消沈しましたね。
一方、応用情報技術者試験(AP)の午後試験は、情報セキュリティ(問1)以外は選択問題となっており、アルゴリズム等の問題を避けることができそうでした。
その点、ものすごく魅力的に感じました。
もちろん応用情報技術者試験(AP)の方が、総合的な難易度は高いであろうことは『参考書』や『過去問』を確認して把握していました。
しかし、午後試験に限ってみると、場合によっては基本情報技術者試験(FE)の方が難しいのではないかと感じたのです。
けっこう悩みました。
あれこれ悩んだ結果、最終的には基本情報技術者試験(FE)を選択することにしました。
最終的に意思決定したのは、申し込み期日の前日だったかと・・・。
その主な理由は次の3つです。
- 『プログラミング』に対する興味
- 『理系的思考』を身に付けたい
- 時間的余裕
『プログラミング』に対する興味
私は『プログラミング』に興味がありました。
日本の82歳のおばあちゃんがiOSアプリを開発して話題となったり、はたまた小学生くらいの子がいくつもアプリを開発しているのを知り、大いに刺激を受けていました。
本格的にその道に進もうという決意はありませんでしたが、『プログラミング』に触れてみたいという気持ちがあったのです。
基本情報技術者試験(FE)の問題である『ソフトウェア開発』の中には『Java』が選択問題として選ぶことができるようになっていました。
『プログラミング』の中でも、特に携帯アプリ開発に興味があったので、この機会に『Java』に触れてみようと考えたのです。
つまり、Android Studioで実際にアプリを作りながら『Java』を勉強し、その勢いで、基本情報技術者試験(FE)を受験しようと考えたのです。
実際、次のようなAndroidアプリ開発の入門書を数冊購入し、カタカタやってみましたよ。
ほぼ参考書通りに作ったゲームアプリは、Snowball Catcherという名前でGoogle Playにアップしてあるので、暇つぶしをしたい人はダウンロードしてみてください。
ファミコンよりもシンプルなゲームです。
次の参考書でも勉強しました。
比較的、人気のある参考書ですね。
基本的なことを勉強するには、これらよりも前に入門書で勉強した方が良いでしょう。
私は『やさしいJava』で勉強しました。
脱線しましたが、『プログラミング』に興味があったので、基本情報技術者試験(FE)に挑戦してみようと思ったわけです。
『理系的思考』を身に付けたい
私はずっと『文系』でした。
そのため、理系の分野や理系的な考え方に興味がありました。
基本情報技術者試験(FE)の難問2問の勉強をすれば、『理系的思考』が多少、身につくだろうと漠然と考えていました。
『理系的思考』=『論理的思考』と勝手に解釈しちゃってます。
論理的思考って何?というツッコミはやめてくださいね。
実際に難しい2問の問題を解けばわかりますが、今までにはない『頭の使い方』をして、1問解くのにとても消耗します。
その2問である程度の点数が取れるようになれば、物事を筋道立てて考えるクセがつくだろうと考えました。
時間的余裕
ITパスポート試験(IP)を除外した理由でも記載しましたが、私は本当に暇人でした。
そのため、より困難だと思われる方に挑戦してみようと思いました。
基本情報技術者試験(FE)では『ソフトウェア開発』の問題を避けられないので、勉強時間は、応用情報技術者試験(AP)より多く必要だろうと想定していました。
結論
それらを総合的に考え、応用情報技術者試験(AP)ではなく『基本情報技術者試験(FE)』を受験することに決めました。
基本情報技術者試験(FE)の試験結果
2019年10月に基本情報技術者試験(FE)を受験し、無事に1回の受験で合格することができました。
試験結果を見て、気づいた方がいるかもしれませんが、実はソフトウェア開発の問題で、『Java』を選択せず、『アセンブラ言語』を選択しました。
はい、逃げました。負け犬です。
当初は意気揚々と『Java』を選択するつもりで、参考書5冊程度で『Java』の勉強を重ねていました。
しばらくして過去問を解いてみたところ、全然歯が立たなかったのです。
『Java』ハンパねぇ
となってしまったわけです。
試験日が迫っていたので、合格することに照準を合わせて『Java』から逃げました。
そんなこんなで、なんとか合格にたどり着いた次第です。
基本情報技術者試験(FE)を受験して、お伝えしたいこと
実際に試験を受けた立場から、これから受験される方々に留意点をお伝えしておきます。
- 軽い気持ちで『ソフトウェア開発』の難問に手を出すと火傷する。
- 応用情報技術者試験(AP)の午前問題は少し難易度が上がるだけ。
軽い気持ちで『ソフトウェア開発』の難問に手を出すと火傷する。
先ほど紹介しましたが、私は試験直前に『Java』から逃げ、『アセンブラ言語』に狙いを定めました。
私のように『プログラミング』に興味があったとしても、今までに『プログラミング』に触れたことがない人は『C』、『Java』や『Python』などに軽い気持ちで挑戦しようとは思わない方が良いです。
将来的にプログラマーになりたいような人たちは、これらの難問も簡単に解けないといけません。
実際、経験者は簡単に解けてしまうでしょう。
しかし、試験に合格することにフォーカスした場合、『アセンブラ言語』か『表計算』のどちらかを選択した方が無難です。
この点は留意が必要です。
応用情報技術者試験(AP)の午前試験は少し難易度が上がるだけ。
令和元年(2019年)秋期に基本情報技術者試験(FE)を受験しましたが、その翌日に、同じ秋期に実施された応用情報技術者試験(AP)の午前試験の問題を解いてみました。
わからない問題がたくさんあったものの、80問中、56問(70%)正答することができました。
つまり、午前試験にフォーカスした場合、応用情報技術者試験(AP)といえども、基本情報技術者試験(FE)に毛が生えた程度なのです。
ここで1つ言えることがあります。
それは、基本情報技術者試験(FE)の参考書で、応用情報技術者試験(AP)の午前試験は合格点が取れるということです。
つまり、応用情報技術者試験(AP)のために新たに総合的な参考書を購入する必要はないということです。
逆を言えば、いずれ応用情報技術者試験(AP)を受ける予定なのであれば、最初から応用情報技術者試験(AP)用の参考書を買っても良いと思います。
私がおすすめするキタミ式で言えば、基本情報技術者試験(FE)用の参考書は、729ページです。
一方、応用情報技術者試験(AP)用の参考書は、864ページです。
100ページ以上の差がありますが、パラパラ見た感じだと同じような内容のページもそれなりにあります。
私は基本情報技術者試験(FE)用の参考書を購入してしまったので、キタミ式の応用情報技術者試験(AP)用の参考書は購入しない予定です。
応用情報技術者試験(AP)用には、定番の『合格教本』を購入しました。
文章ばかりで読みづらさを感じるのですが、異なった説明の仕方がなされているので、理解が深まりました。
もし私と同じように基本情報技術者試験(FE)の参考書を購入してしまっていたら、応用情報技術者試験(AP)の参考書の定番である『合格教本』の購入を検討してみてください。
ITパスポート試験(IP)から受験するのが基本
私は、ITパスポート試験(IP)を飛ばして、基本情報技術者試験(FE)を受験しましたが、その理由は先ほど述べた通りです。
しかし、もし私が大学生で授業とサークルとアルバイトで忙しかったり、社会人で週5日仕事をしていたら、迷わずITパスポート試験(IP)から受験していたことでしょう。
私が多くの人にITパスポート試験(IP)から受験をおすすめする理由は次の3つです。
- 短時間で合格レベルに達する。
- IT分野が自分に合うか判断できる。
- いつでも受験できる。
短時間で合格レベルに達する。
基本情報技術者試験(FE)にしろ、応用情報技術者試験(AP)にしろ、合格できるまでの実力を身につけるには多大な時間を費やす必要があります。
全く前提知識のない人であれば、1日1時間の勉強を1-2ヶ月続けたところで、基本情報技術者試験(FE)や応用情報技術者試験(AP)に合格することはできないと思った方が良いでしょう。
ITパスポート試験(IP)であれば、参考書1冊を1-2週間かけて勉強すれば合格レベルに達します。
手軽に挑戦できる試験なので、忙しい現代人に合っているのです。
IT分野が自分に合うか判断できる。
ITに関する知識が全くなく、過去に勉強したこともないのであれば、ITの勉強が自分に合うかどうか確かめることが必要です。
自分の肌に合うかどうかを確かめるためには、最もやさしい初心者向けの試験を受験することが合理的でしょう。
ITパスポート試験(IP)から受験し、面白いと感じたり、もっと深く知りたいと感じれば、次のステージに進めば良いのです。
なお、個人的におすすめの参考書は、やっぱりキタミ式です。
別にキタミ信者というわけではないのですが、初めてITの勉強をする人にはイラストや解説が多く、わかりやすいと思います。
いつでも受験できる。
基本情報技術者試験(FE)や応用情報技術者試験(AP)とは異なり、ITパスポート試験(IP)はCBT方式のテストになります。
CBT方式であるがゆえ、受験するチャンスがたくさんあります。
試験会場により異なりますが、毎週末、受験のチャンスがあると考えて良いでしょう。
このように気軽に受験できるのがITパスポート試験(IP)なのです。
モチベーションが高まったら、すぐに受験できるのは良い点ですね。
まとめ
最後に各試験のメリット・デメリットを簡単に表にまとめておきます。
メリット | デメリット | |
ITパスポート 試験(IP) | 短時間で合格レベルに 達することができる。 IT関連の勉強が 自分に合うか判断できる。 いつでも受験できる。 | 資格としての価値は低い。 応用情報技術者試験まで 順々に受験すると、 受験料が多くかかる。 |
基本情報技術者 試験(FE) | 午前試験にフォーカスした場合、 応用情報技術者試験より 難易度が低い。 『データ及びアルゴリズム』と 『ソフトウェア開発』の勉強で、 論理的思考能力が多少身につく。 | 多くの受験生が苦手とする 『データ及びアルゴリズム』と 『ソフトウェア開発』の 解答が必須 |
応用情報技術者 試験(AP) | 基本情報技術者試験で 必須問題となっている 『データ及びアルゴリズム』と 『ソフトウェア開発』を 回避することができる。 若い世代で合格していれば、 ある程度、評価される。 | 総合的な難易度は最も高い。 |
いかがでしょうか。
どの試験から受験すべきか判断できたのではないでしょうか。
ぜひ1人でも多くの方が、情報処理技術者試験に挑戦することを願っています。
基本情報技術者試験(FE)については、キタミ式以外に、おすすめの『アルゴリズム』の参考書や『ソフトウェア開発』の参考書を紹介した記事があります。
『勉強方法』についても簡単に記載しているので、興味のある方は次の記事に目を通してください。
基本情報技術者試験(FE)の戦略(各問題の時間配分や目標点数)に関して興味がある方は次の記事がおすすめです。
応用情報技術者試験(AP)のおすすめ参考書や勉強方法について知りたい方は次の記事をご覧になってください。