どうも、マークシート式試験にめっぽう強いgordito(ゴルディート)です。
- マークシート式試験で少しでも得点を伸ばす方法を知りたい。
- マークシート式試験でわからない問題の正答率を高めたい。
このような悩みを解決できる記事になっております。
なぜなら、数々のマークシート式試験を高得点で合格してきた私が、その方法について紹介するからです。
記事を読み終えると、マークシート式試験に戦略を立てて臨むことができるようになり、結果的に実力以上の点数を叩き出すことができるようになります。
『攻略法』実践の前提条件3つ
『攻略法』を紹介する前に、『前提条件』を記載しておきます。
というのも、『攻略法』が有効となるには、ある程度の前提条件が必要となるからです。
前提1:解答番号のバラツキが少ないこと
すべて4択問題(解答番号は1〜4)で、60%以上の得点で合格できる試験があったとしましょう。
この試験で、1つの解答番号(選択肢)の割合が60%以上になることはほぼありません。
なぜなら、すべて同じ解答番号にする受験生が合格してしまう恐れがあるからです。
試験を実施する側は、実力のある人が合格できる試験を作りたいと考えています。
そのため、『全ての問題をいい加減に解答したら受かっちゃった』という状況を作りたくありません。
そんなことしたら、試験の信頼性が損なわれてしまうからです。
ほとんどのマークシート式試験において、各解答番号(選択肢)の割合(個数)は、全問題数を解答番号(選択肢)の個数で除した値に近似していると考えて良いでしょう。
例えば、4択問題(解答番号は1〜4)が60問ある試験の場合、各解答番号の割合は15個程度(60問÷4択)になります。
この前提に則って戦略を立てています。
むしろ、この前提が成り立っていなければ、この後に紹介する『攻略法』は全くもって無価値です。
そのため、後ほどStep1として紹介する『過去問の解答番号分析』は必ず実施してください。
前提2:3-4択問題であること
『攻略法』は3択問題や4択問題には有効性があると考えていますが、8択問題とか10択問題のように選択肢が多すぎる問題には全く使い物になりません。
8択の問題が20問であるような試験の場合、1回も出てこない解答番号があっても全然おかしくありません。
そのため、4択以下で構成されている試験が『攻略法』を用いるか否かの1つの目安になります。
前提3:ある程度の実力があること
ある程度の点数を取れる実力があることが大前提です。
次に紹介する具体例の問題が1問もわからないようであれば、『攻略法』は一切役に立ちません。
確実にわかる問題が多ければ多いほど有効な方法である一方、わからなければわからないほど意味をなさない方法です。
少なくとも、全問題の半分程度は正答を導き出せる実力が必要でしょう。
合格への最大の近道は『よく勉強すること』です。
無勉で受かるほど世の中の試験は甘くありません。
マークシート式試験の攻略法
『攻略法』を実践している私の実績に簡単に触れてから、『攻略法』を紹介します。
実績
これから紹介する『攻略法』を実践することで、各試験において高得点を叩き出してきました。
『攻略法』を実践しなかった場合との点数比較が出来ないので、根拠としては弱いですが・・・。
もちろん、しっかり勉強をしていますが、実力以上の正答率を叩き出しているのは事実です(真面目に解いていたら、こんなに正答できていません)。
試験 | 正答数(正答率) |
FP3級 学科試験 | 49/60 (82%) |
FP3級 実技試験 | 19/20 (95%) |
FP2級 学科試験 | 51/60 (85%) |
基本情報技術者試験 午前問題 | 64/80 (80%) |
各々の合格ラインは60%なので、余裕を持って合格できていたことがわかりますね。
各試験結果のエビデンスは他の記事に画像を貼ってあるので、疑い深い方は確認してください。
参考記事:FP3級の試験結果(おすすめテキストの記事内)
参考記事:FP2級の試験結果(おすすめテキストの記事内)
参考記事:基本情報技術者試験の結果(おすすめテキストの記事内)
『攻略法』3ステップ
マークシート式試験で得点を伸ばすために私が実践していることは、3ステップあります。
大したことをやっているわけではないので、誰でも同じことができます。
慣れないとStep2とStep3は戸惑う可能性がありますが、何度も問題を解いていくうちにレベルアップしていくでしょう。
Step1 : 過去問の解答番号を分析(傾向の把握)する。
Step2 : 高確率で正答を導ける問題だけ解答を埋める。
Step3 : 解答のバランスを見ながら残りの問題を埋める。
Step1 : 過去問の解答番号を分析(傾向の把握)する。
前提1で、各解答番号のバラツキは小さいと紹介しました。
これを念頭にしつつも、各試験の過去問の解答番号を実際に分析してください。
なぜなら、試験によってはバラツキが大きいこともあり、また試験ごとに傾向があったりするからです。
例えば、公認会計士試験の短答式試験は、解答番号のバラツキが大きいです。
参考記事:公認会計士短答式試験の解答番号分析
また、FP3級の午前問題の最初の30問(2択問題)は、解答番号①も解答番号②も15個ぐらいの割合ですが、過去9年連続して解答番号②の割合が若干多くなるという傾向があります。
そのため、私はFP3級を受験した際には②を多くなるように調整しました。
参考記事:FP3級の解答番号分析
各試験の傾向は、過去問の解答番号を分析しないと把握できないので、絶対に合格したいのであれば分析は必須でしょう。
私の方では、FP3級、FP2級、公認会計士短答は分析していますので、受験される方は目を通してみてください。
その他の試験はご自身で分析してみてください。
Step2 : 高確率で正答を導ける問題だけ解答を埋める。
Step1は『事前準備』といったところです。
事前に分析し『傾向』を把握しておきましょう。
Step2とStep3は実際に問題を解いていく段階での内容です。
具体例があった方がわかりやすいので、簡単な例で説明します。
すべて4択問題で、全10問の試験があったとします。
問1:日本の首都は?
- 京都
- 大阪
- 東京
- 名古屋
問2:沖縄の県庁所在地は?
- 名護市
- 那覇市
- 沖縄市
- 具志堅市
問3:学生数が最も多い大学は?
- 日本大学
- 近畿大学
- 早稲田大学
- 立命館大学
問4:日本で最も面積の小さい都道府県は?
- 香川県
- 大阪府
- 高知県
- 北海道
問5:ワインの3大生産国に含まれないのは?
- スペイン
- フランス
- イタリア
- アメリカ
問6:iPhone、Macbookなどを販売している企業は?
- ファーウェイ
- サムスン
- アップル
- ソニー
問7:日本の現在(2020年3月)の内閣総理大臣は?
- 小泉純一郎
- 伊藤博文
- 小池百合子
- 安倍晋三
問8:ドイツと国境を接していない国は?
- フランス
- スペイン
- ポーランド
- スイス
問9:NIKEのスローガンと言えば?
- impossible is nothing
- Drive Your Dreams
- JUST DO IT
- お口の恋人
問10:ベルギーチョコレートは?
- Lindt
- ROSHEN
- TOBLERONE
- Galler
Step2では、まずは全問に目を通し、ほぼ確実に正答できる問題をマークし、それ以外のものは空欄にしておきます。
今回で言えば、問1(番号3)、問2(番号2)、問5(番号4)、問6(番号3)、問7(番号4)の5問は問題なく正答を導き出せたとします。
この段階で、解答番号の個数を数えてみると、番号1が0個、2が1個、3が2個、4が2個です。
問題 | 解答番号 |
問1 | 3 |
問2 | 2 |
問3 | |
問4 | |
問5 | 4 |
問6 | 3 |
問7 | 4 |
問8 | |
問9 | |
問10 |
4択の10問なので、各番号は平均で2.5個程度になると推測できます。
つまり、残りの5問で番号1が2-3個、2が1-2個、3が1個、4が1個程度になるだろうと頭に入れておきます。
問3は日本大学(番号1)と早稲田大学(番号3)の2択で悩んだとします。
問4は香川県(番号1)と大阪府(番号2)の2択で悩んだとします。
問8はスペイン(番号2)、ポーランド(番号3)、スイス(番号4)の3択で悩んだとします。
問9はimpossible is nothing(番号1)とJUST DO IT(番号3)の2択で悩んだとします。
問10は全くわからないとします。
それを反映させると次の通りになります。
問題 | 解答番号 |
問1 | 3 |
問2 | 2 |
問3 | 1or 3 |
問4 | 1or 2 |
問5 | 4 |
問6 | 3 |
問7 | 4 |
問8 | 2or 3or 4 |
問9 | 1or 3 |
問10 | 1or 2or 3or 4 |
Step3 : 解答のバランスを見ながら残りの問題を埋める。
確定している番号は1が0個、3が2個なので、1と3で悩んだら1の方が正答である可能性が高いと推測できます。
また、番号1が入る可能性があるのは4問(問3、問4、問9、問10)であり、そのうち2-3問は解答が1である可能性が高いと考えるのが自然でしょう。
そこで、番号1と3の2択で悩んでいる問3と問9は番号1を解答であると決めてしまいます(ここからは勘です)。
問4は番号1と2の2択ですが、2は1個しか出てきていないので2を解答と決めます(勘です)。
番号2が入る可能性があるのは3問(問4、問8、問10)であり、そのうち1-2問は解答が2である可能性があると考えています。
その中で、問4を選ぶ根拠は特段ありません。
この段階(計8問)で各解答番号が2つずつで横並びになりました。
問8は1つしか消去できず、問10は全くわからないので、ここも勘で解答を決めます。
ただし、今までの経験から真ん中の解答番号の個数が多くなる傾向がある(4択であれば、2と3の解答個数が多くなりやすい)と考えて、問8を2、問10を3とします。
以上、解答10個が出揃いました。
問題 | 解答番号 |
問1 | 3 |
問2 | 2 |
問3 | 1 |
問4 | 2 |
問5 | 4 |
問6 | 3 |
問7 | 4 |
問8 | 2 |
問9 | 1 |
問10 | 3 |
解答番号の個数を見てみると、番号1が2個、2が3個、3が3個、4が2個とバランスが良い感じです。
答え合せをしてみると、次のような結果になりました。
問題 | 解答番号 | 正解番号 | 正否 |
問1 | 3 | 3 | ◯ |
問2 | 2 | 2 | ◯ |
問3 | 1 | 1 | ◯ |
問4 | 2 | 1 | × |
問5 | 4 | 4 | ◯ |
問6 | 3 | 3 | ◯ |
問7 | 4 | 4 | ◯ |
問8 | 2 | 2 | ◯ |
問9 | 1 | 3 | × |
問10 | 3 | 4 | × |
10問中7問の正答です。
悩んだ5問のうち正答は2問なので、正答率(40%)はあまり良くないですが、悪くもないでしょう。
今回は問題数が10問なので、簡単に『攻略法』を実践できました。
しかし、実際の試験では数十問あります。同じことをやるだけですが、慣れていないと苦戦するでしょう。
素早くできるようになるには『反復練習』をするしかないと思います。
『攻略法』という割には大したことやってないじゃん。
という批判があるのはごもっともだと思います。
実際、大したことをやってないからです。
試してみようかなと思った方だけ実践すれば良いでしょう。
個人的には、上手く実践できるようになると効果は絶大だと実感しています。
まとめ
簡単にまとめておきます。
マークシート式試験の攻略法は次の通りです。
Step1 : 過去問の解答番号を分析(傾向の把握)する。
Step2 : 高確率で正答を導ける問題だけ解答を埋める。
Step3 : 解答のバランスを見ながら残りの問題を埋める。
『記述式の試験』はわからなければ解答できませんが、『マークシート式の試験』はわからなくても解答できちゃいます。
そのため、戦略を持って臨めば好成績を叩き出せる可能性があります。
その可能性を最大限に高めるためには、試験の傾向を掴む(Step1)と共に、消去法と解答番号のバラツキチェック(Step2、Step3)をするのが有効だと思います。
マークシート式試験にどのように臨めば良いか理解できたのではないでしょうか。
『攻略法』を実践した読者の方々が試験に合格できるよう願っています。
実際に実践したいけど、どの試験を受ければ良いかわからないという方は、次の記事をご覧になってください。
おすすめ資格について紹介しています。