どうも、FP3級を受験したgordito(ゴルディート)です。
- FP3級の実技試験はどっちを選択すれば良いの?
- 選択する際の検討項目は何だろう?
このような疑問や悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら、FP3級の実技試験を選択する際の検討項目を紹介するからです。
記事を読み終えると、検討すべき項目がわかり、FP3級の実技試験を選択できるようになります。
FP3級の実技試験の種類
本題に入る前に、FP3級の実技試験の種類3つをサラッと紹介しておきます。
既に把握している方は読み飛ばしましょう。
次の通り、FP3級の『実技試験』は3種類あり、受験の申し込み段階で、どれを選択するか決める必要があります。
- 個人資産相談業務(きんざい)
- 保険顧客資産相談業務(きんざい)
- 資産設計提案業務(FP協会)
『きんざい』と『FP協会』と記載しましたが、これらは試験の実施団体であり、正式名称は次の通りです。
きんざい:金融財政事情研究会
FP協会:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
『個人資産相談業務』か『保険顧客資産相談業務』を選択するのであれば、受験の申し込み先は『きんざい』になり、『資産設計提案業務』を選択するのであれば、『FP協会』に申し込むことになります。
そのような事情から、受験の申し込みの前に『実技試験』の選択をしなければならないのです。
なお、『実技試験』という文言から、論文形式の試験を想像する方もいますが、マークシート式の試験で、3択から1つ選び、塗りつぶすだけです。
FP3級の『実技試験』はどっちがいい?
それでは、どのように『実技試験』を選択したらの良いのでしょうか。
ここでは『実技試験』を選択する際の主たる検討項目を4つほど紹介します。
- 合格率
- 保険 or それ以外
- 問題数
- 相性
検討項目 1 :合格率
『FP3級の合格率』に関する記事で紹介しましたが、3つの『実技試験』の平均合格率は次の通りです。
平均合格率 | 平均受験者数 | |
個人資産相談業務 (きんざい) | 60.64% | 14,243人 |
保険顧客資産相談業務 (きんざい) | 44.53% | 13,492人 |
資産設計提案業務 (FP協会) | 85.14% | 18,537人 |
『平均合格率』と『平均受験者数』は10回分(2017年1月試験から2020年1月試験まで)の平均です。
『合格率』だけにフォーカスした場合、合格率が飛び抜けて高い『資産設計提案業務(FP協会)』を選択するのが無難だと思うのは私だけでしょうか。
勤務先等の事情で、選択しなければならない場合は仕方ないですが、理由もなく『保険顧客資産相談業務(きんざい)』を選択するのは避けた方が良いでしょう。
次の項目で紹介しますが、『保険』に興味のある方は例外です。
『個人資産相談業務(きんざい)』の平均合格率は60.64%ですが、直近の5回の合格率は次の通りで、合格率は低下傾向にあります。
合格率 | |
2018/9 | 51.46% |
2019/1 | 56.21% |
2019/5 | 54.35% |
2019/9 | 45.44% |
2020/1 | 50.22% |
また、3つの実技試験の過去10回(2017年1月試験から2020年1月試験)の最低合格率(最も合格率が低かった時)と最高合格率(最も合格率が高かった時)は次の通りです。
最低合格率 | 最高合格率 | 差 | |
個人資産相談業務 (きんざい) | 45.44% | 75.83% | 約30ポイント |
保険顧客資産相談業務 (きんざい) | 34.32% | 67.05% | 約33ポイント |
資産設計提案業務 (FP協会) | 79.45% | 90.47% | 約11ポイント |
『きんざい』の合格率はバラツキが大きいのに対し、『FP協会』の合格率はバラツキが小さいことがわかると思います。
巷で『きんざい』ではたまに難問が出題されると噂されていますが、合格率のバラツキから見ても、それは事実だろうと推測できますね。
後ほど紹介しますが、合格率のバラツキは『問題数』の少なさも影響していることでしょう。
以上、『合格率』だけにフォーカスした場合、おすすめは『資産設計提案業務(FP協会)』と言わざるを得ないでしょう。
平均して8割以上の受験者が合格しているわけですからね。
検討項目 2:保険 or それ以外
3種類の実技試験は少しずつ出題内容が異なります。
『個人資産相談業務(きんざい)』と『資産設計提案業務(FP協会)』は似たような出題内容ですが、『保険顧客資産相談業務(きんざい)』は少し毛色が異なります。
『保険』という文言が入っている通り、『保険』に重きを置いた内容となっています。
そのため、次のような方は『保険顧客資産相談業務(きんざい)』を選択すると良いと思います。
- 保険会社に勤務している方
- 将来的に保険会社に勤務したい方
- 個人的に保険に興味のある方
それ以外の方は『個人資産相談業務(きんざい)』か『資産設計提案業務(FP協会)』を選択するのが無難です。
検討項目 3:問題数
『問題数』も検討項目の1つです。
次の通り『きんざい』と『FP協会』で実技試験の問題数が異なります。
試験時間 | 問題数 | 合格基準 | |
個人資産相談業務 保険顧客資産相談業務 (きんざい) | 1時間 | 15問 (3択) | 30点以上 (50点満点) |
資産設計提案業務 (FP協会) | 1時間 | 20問 (3択) | 60点以上 (100点満点) |
問題数が少なければ1問のケアレスミスが合否に響くので、ケアレスミスが多い人は問題数が20問の『資産設計提案業務(FP協会)』を選択すると良いでしょう。
また、問題数が増えれば増えるほど、正確な実力が結果に現れるので、しっかりと勉強する予定のある人は問題数が20問の『資産設計提案業務(FP協会)』が良いと思います。
一方、問題数が少なければ実力以上の成果を出せる可能性が高くなるので、仕事や学業が忙しく、あまりFPの勉強に時間を割けない方(運に任せたい方も)は、問題数が15問の『きんざい』のいずれかの『実技試験』を選択した方が良いかもしれません。
検討項目 4:相性
実際に過去問を見て、相性が良いか確認することも大事です。
『きんざい』と『FP協会』のリンク先(公式サイト)を貼っておきますので、ぜひ『実技試験』の過去問を確認してください。
どの『実技試験』が解きやすいと感じるかは、あなた次第です。
その他
『FP3級はどっちで受験すべき?』で紹介しましたが、『きんざい』と『FP協会』で受験地の選択肢が大きく異なります。
仮に離島にお住まいであれば、消去法で『きんざい』の試験を受験することになるでしょう。
詳しくは『FP3級はどっちで受験すべき?』に目を通して下さい。
まとめ
最後に簡単にまとめておきます。
- FP3級の『実技試験』は3種類
- 合格率の高さで選ぶなら平均合格率85.14%の『資産設計提案業務(FP協会)』
- 『保険』に興味があれば『保険顧客資産相談業務(きんざい)』
- 『問題数』や『問題との相性』も検討項目の1つ
いかがでしょうか。
FP3級の『実技試験』を選択する際の検討項目が理解できたのではないでしょうか。
納得のいく『実技試験』選択になることを願っています。
『実技試験』の選択が決まったら、いよいよ勉強を始めなければなりませんね。
FP3級は『独学』で十分に合格できる試験なので、市販テキストを購入して勉強するのが一番良いでしょう。
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アウトプット強化のために、アプリによる学習もおすすめできます。
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効率性は落ちますが、市販テキストを購入せず、WebサイトやYouTubeで勉強することもできます。
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