どうも、バックパッカースタイルで世界一周を経験したgordito(ゴルディート)です。
バックパッカーになるメリット・デメリットを知りたい。
このような疑問、悩みを解消できる記事になっています。
なぜなら、約4年かけて国内外(国内47都道府県、海外約100カ国・地域)をバックパッカースタイルで旅してきた私が実際に感じたメリットとデメリットを紹介するからです。
この記事を読み終えると、バックパッカーのメリットとデメリットがわかり、バックパッカーを試してみるべきかどうか判断できるようになります。
『バックパッカー』について
『バックパッカー』とは
そもそも、『バックパッカー(Backpacker)』とは何を指すのでしょうか。
『バックパック』とは、『Backpack』と書き、アメリカ英語のようです。
それに相当するドイツ語は『Rucksack』のようですが、なんのことはない『リュックサック』のことですね。
個人的には、『リュックサック』の方が小さくて『バックパック』の方が大きい感じがしますけど、両者は同じなのでしょうか。
『ナップザック』はもっと小さいというイメージです。
まぁ、アメリカ英語もドイツ語も詳しくはないので、それらの言葉に『サイズ』が含意しているのかはわかりません。
中高年以上の日本人には、バックパックよりもリュック(サック or ザック)という言葉の方が馴染み深いと思うので(昔は『バックパック』という言葉を耳にすることはなかった)、『リュックサッカー』の方がしっくりきそうです。
ですが、100カ国旅した中で、『リュックサッカー』という言葉は聞いたことがなく、どの大陸からやってきた旅人も一様に『バックパッカー』という言葉を使っていました。
世界共通で、『バックパッカー(Backpacker)』という言葉が定着しているのを実感しました。
話しを戻します。
『バックパッカー(Backpacker)』は先ほど紹介した『バックパック(Backpack)』に人を表す接尾辞である『er』を付し、『バックパックを背負って歩く(旅する)人』であることを表しています。
『Backpacker』=『Backpack』+『er』
となると、コロコロ転がせるキャスタータイプのバッグで旅をしている人は『バックパッカー』とは言えなそうですね。
しかし、世界一周を通して『バックパッカー』という言葉は、もっと広がりを持っているように実感しています。
スーツケースで旅していようが、ボストンバッグで旅しているようが、欧米人は自らのことを『バックパッカー』と呼んでいました。
その点から考えると、『荷物入れの種類』にはこだわらなくていいのかなと思います(バックパックでなくても良い)。
また、『バックパッカー』というと『貧乏旅行』という意味が暗に含まれているように感じますよね。
しかし、安宿のドミトリーには泊まらずに、ある程度のホテルの『個室』に泊まる人も、自らのことを『バックパッカー』だと言っていたりします。
『貧乏パッカー』や『金持ちパッカー』という言葉を使う人もいるので、必ずしも『バックパッカー』という言葉に『低予算』というイメージがまとわりついているわけではないのかもしれません。
さらに、『バックパッカー』と聞くと、長期間旅をしていると思われることが多々ありますが、『期間』の概念もゆるゆるだと実感しています。
2週間の東南アジア旅を『バックパッカー旅』と言う人もいるわけで、別に期間の長短は関係ないでしょう。
何が言いたいかというと、『バックパッカー』という言葉には、なんとなくのイメージ(バックパックを背負って低予算で長期間の旅をする)があるものの、もっと広がりを持った言葉だと考えて良いということです。
イメージからちょっとズレようと大きな枠では『バックパッカー』なのです。
当記事での『バックパッカー』
『バックパッカー』という言葉を曖昧にしてしまいましたが、この記事で使用する『バックパッカー』は次のような内容を前提としていることを最初にお伝えしておきます。
- 退職、休学を伴うような長期間(半年以上)の旅
- 国内ではなく、海外
- 一箇所、滞在型ではなく、各大陸を渡り歩くスタイル
- なるべく個室ではなく、ドミトリー(相部屋)を利用 など
バックパッカーのメリット3つ
それでは、バックパッカーのメリットを3つ紹介します。
身につくことが多い
バックパッカー(海外)では、日本の生活では身につきにくい能力が身につきます(もちろん日本の日常生活でも身につくものもあります)。
なぜなら、バックパッカー中は日本における日常生活と異なる環境に身を置くからです。
例えば、『日本語』の環境から『外国語』の環境に変わるので、必然的に『英語』を使う頻度が増えます。
レストランでも宿でも市場でも『英語』を使って意思疎通を図るので、自ずと英語のスピーキング能力は向上します。
他にもバックパッカーをしていて『身につく』ことはありますが、長くなるので別記事にまとめています。
バックパッカーで『身につく』ことが知りたい方は、次の記事をご覧になってください。
人生の満足度が高まる
もしバックパッカーになることが自分自身のやりたいことであった場合、人生の満足度が高まります。
なぜなら、やりたいことを実現できるからです。
私は『やりたいことリスト』に『世界中を旅したい』と記載しましたが、その項目は特に優先度の高いものでした。
そのため、バックパッカースタイルで世界一周をしたことで、自分自身の人生の満足度は高まったと実感しています。
何もここでバックパッカーをおすすめしているわけではありません。
ですが、『やりたいことリスト』を作成して、本当にやりたいことを実行することはおすすめします。
『やりたいことリスト』が『???』という方は、ぜひ次の記事をご覧になってください。
出会いが多い
バックパッカーの醍醐味の1つとも言えるのが、人との『出会い』です。
金持ちパッカーは別として、一般的な貧乏(節約)パッカーは、ドミトリー(相部屋)に宿泊します。
そうすると、世界各国の旅人と同じ部屋に泊まることになるのです。
愛想のない人も多くいますが、人懐っこい人もそれなりにいて、雑談したり、情報交換したりするのは楽しいものです。
たまには意気投合して一緒に外に飲みに行くこともあります(宿にバーが併設されていて、そこで飲むこともあります)。
行きたい観光地や都市が同じだったりすると、一緒に行動を共にすることもあります。
頻度は少ないですが、仲良くなった外国人の地元にわざわざ寄って、親交を深めることもあります。
私はコーカサス地方で仲良くなったイタリア人のおっちゃんの家に泊めてもらい、一緒に1泊2日の登山に行ったこともあります(一応、記事あります)。
外国人だけでなく、日本人との出会いもたくさんあり、数年経った今でも連絡を取り合う仲間もいます。
実際に、遊びに行って泊めてもらうこともありますね。
職場だと人間関係が限られますが、海外で出会う日本人は多種多様で、色んな仕事があるんだなと実感します。
人付き合いが好きではない人は別として、『出会い』はバックパッカーをする上でのメリットと言って良いでしょう。
バックパッカーのデメリット4つ
次に、バックパッカーのデメリットを4つ紹介します。
お金がかかる
バックパッカーは、長期になればなるほど、移動すればするほどお金がかかります。
なぜなら、宿泊代、交通費(飛行機、バスや電車など)、食費や観光費がかさむからです。
私のケースですが、最もお金を使った月は1ヶ月で30万円を超えました。
この時は南仏のニースから始まり、イタリアに鉄道で移動し、マルタに飛んで、イタリアに戻り、イタリアを周遊していました。
一方、最もお金を使わなかった月は1ヶ月で10万円を下回ります。
ウクライナでロシア語を独学で勉強していた時(2週間ほど)は、月6万円ほどしか使っていません。
バックパッカーのスタイルにもよりますが、1年間の旅費は150-250万円程度でしょう。
ヒッチハイクで移動し、野宿に近い生活(テントとか)をすれば、お金はかかりません。
猿岩石やドロンズみたいな旅の仕方ですね(例が古いですかね・・・)。
また、マクラメを売ったり、ヘアカットをしたり、大道芸をしたり、稼ぎながら旅をする人に何人も会ったことがあります。
世界一周ブログを書いて月に20-30万円稼いでいるバックパッカーにも会ったことがあります。
何が言いたいかというと、一般的なバックパッカーは確かにお金がかかるけど、『節約』したり、『稼い』だりすれば、ほとんどお金を必要としません。
そのため、デメリットと感じない人もいるでしょう。
世間から批判される
バックパッカーをしていると批判されることがあります。
なぜなら、バックパッカーを毛嫌いする人たちがいるからです。
- 良い歳して何しているんだ。
- 仕事辞めて旅行なんて現実逃避だ。
まぁ、言い方は違えど、だいたい似たような内容で批判されます。
一般的なレールから外れた行動と捉えられ(実際、日本社会を想定した場合、長期間のバックパッカーは普通ではないでしょう)、ダメ人間のような扱いを受けたりします。
私だけでなく、他のバックパッカーも同じようでした。
私が旅先で知り合った日本人女性は、近いうちに結婚がしたいらしく、海外にいても出会い系サイトを利用し、複数の男性と連絡を取っていました。
最初のうちはお互いのこともよく知らないので、当たり障りのない話しになるようですが、何回か話したり、実際に会うことになったりすると『仕事せず旅していること』に対して、否定的なことを言われることが多いと言っていました。
批判を受けるのが嫌であれば、バックパッカーにはならない方が良いですね。
キャリアが少し遅れる
社会人の場合、退職して旅に出るので、その間は働いていないことになります。
そのため、旅を終えて帰国し、就職しようとすれば、同世代と比較したら役職は低くなり給料も少なくなることが多いでしょう。
フリーランスになって旅中も仕事をしていれば、そんなこともないとは思いますが、バックパッカー中にまともに仕事をしている人は稀だと思います。
単純に考えたら、バックパッカーの期間だけキャリアが遅れることになります。
退職してバックパッカーになるのであれば、その点は覚悟しておいた方が良いでしょう。
しかし、考えた方次第では大したことないように感じるかもしれません。
というのも、大卒後、65歳まで働くとなると、約40年間働くことになりますが、バックパッカーの期間(仮に2-3年)なんかほんの一部です。
少しぐらいキャリアが遅れようと、余裕で挽回できるぐらいの年数でしょう。
若いうちは差を感じるかもしれませんが、10年もしないうちに追い抜かすことは難しいことではないはずです。
日本を代表するトヨタ自動車の幹部が、『年功序列は難しい』と言っているわけですから、自分次第でどうにでもなります。
再就職が少し難しい
帰国後、再就職しようと思った場合、多少、就職活動が難しくなります。
なぜなら、バックパッカーの経験をネガティブに捉える会社がそれなりにあるからです。
また、すぐに退職してバックパッカーに戻るのではないかと不安を抱かせてしまうからです。
採用する側としても、すぐに退職されてしまうのは困りますからね。
しかし、旅中に出会った日本人のバックパッカーで、帰国後に再就職できていない人を私は知りません。
面白い経験だとポジティブに考えてくれる会社もそれなりにあるということです。
ものすごく意外なのが、退職した会社に戻っている知り合いがいるということです。
採用コストや教育コストがかからず、またスムーズに社内に溶け込めるのは会社側にとってもメリットなのでしょう。
一昔前の日本企業では出戻りなど考えられなかったと思うので、少しは社会全体が柔軟になってきているのかもしれませんね。
その点は、バックパッカーにとって良い時代になったなという感じです。
もし出戻りしたいのであれば、迷惑をかけずに退職した方が、その後がスムーズに行くと思います。
まとめ
最後に、記事の内容を簡単にまとめておきます。
- 身につくことが多い
- 人生の満足度が高まる
- 出会いが多い
- お金がかかる
- 世間から批判される
- キャリアが少し遅れる
- 再就職が少し難しい
いかがでしょうか。
『バックパッカーのメリット・デメリット』について知ることができ、バックパッカーを試してみるべきかどうか判断できるようになったのではないでしょうか。
興味のある方は、いきなり退職して1年間とかではなく、一度、10日間前後の東南アジア旅行(パッケージではなく個人旅行)を決行してみるのがいいかもしれませんね。
バックパッカーになることで『身につくこと』に興味がある方は、次の記事もご覧になってください。自分次第ですが、多くの人が欲しがる『語学力(英語のスピーキング)』はかなり伸びると思います。
新型コロナのせいでバックパッカースタイルで世界中を旅するには厳しい時代になっていますが、バックパッカーの持ち物リストをまとめてみましたので、興味のある方は是非ご覧ください。
コロナ後の旅に向けて準備するのもありですね!
訪問した101カ国のおすすめ度を紹介した記事があるので、世界旅行に旅立つ方は参考にしてみてください。