どうも、転職エージェントを利用して転職活動をしたgordito(ゴルディート)です。
- 会計士の主な転職理由ってなんだろう?
- いつ転職エージェントに登録したらいい?
- 転職エージェントはどこがいい?
- 転職活動をする際や監査法人を辞める際の留意点は?
このような疑問や悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら、転職エージェントに登録し転職活動をした私が、実体験を踏まえて会計士の転職について紹介するからです。
記事を読み終えると、転職エージェント登録のタイミング、転職エージェントの比較、転職活動や監査法人退職の際の留意点等について知ることができます。
会計士の転職理由 と 転職エージェント登録のタイミング
会計士の転職理由
そもそも、どういった理由で会計士は監査法人から転職していくのでしょうか。
会計士の多くは次のような理由で監査法人を辞めていきます。
- つまらない
- 激務
- 監査以外のスキルが身につきにくい。
- 人間関係に疲れた。
- 何かしらの症状(不眠など)が出ている。
- 監査法人で干されている。
- 監査以外にやりたいことが見つかった。
各項目の内容は、『監査法人を辞めたい会計士が読むべき記事』で簡単に紹介していますので、興味のある方はご覧になってください。
この記事に辿り着いているあなたも、当てはまる項目がいくつかあるかもしれません。
openworkで大手監査法人の『退職検討理由』を確認しても、似たような理由が多いですが、特に監査業務、監査法人の運営、待遇面等に対する不満が多いようです。
転職エージェント登録のタイミング
もし、先ほど紹介した転職理由に当てはまる項目があったり、監査法人に不満を覚え始めたら、その時が転職エージェント登録のタイミングです。
悩んでいるのであれば、お金がかかるわけでもないので、早めに登録した方が良いでしょう。
というのも、転職活動はそれなりに時間がかかるからです。
転職エージェントの担当者と面談して、案件を見せてもらって、応募して(書類選考)、複数回の面接をして、採用通知を受け取り返答するまでに早くても1-2ヶ月はかかります。
退職するとなると監査法人でのアサイン調整も必要になるので、転職は数ヶ月スパンで考える必要があります。
また、時間がかかるという理由だけでなく、転職エージェント登録には次のようなメリットがあるので、早期の登録がおすすめです。
- キャリアパスを描く手伝いをしてもらえる。
- 自分自身の市場価値がわかる。
- 他の選択肢を知ることで気が楽になる。
各項目の内容は、『監査法人を辞めたい会計士が読むべき記事』で紹介していますので、ぜひご覧になってください。
享受できるメリットを考えると、監査法人に入所して1-2年ほどしたら転職エージェントに登録した方が良いでしょう。
私の同期の一部は監査法人に入所して1-2年で転職エージェントに登録していたものの、私は転職するつもりがなかったので、転職エージェントの登録はしていませんでした。
しかし、今思うと、日々の監査業務に忙殺されるだけでなく、将来のキャリアを考える時間を持った方が良かったなと反省しています。
転職エージェント5選+α
今回の記事の本題です。
先ほど、早い段階での転職エージェントの登録がおすすめと紹介しましたが、どこの転職エージェントに登録すれば良いのでしょうか。
転職エージェント選びの基準は人それぞれですが、端的に言えば『質』を検討する必要があるでしょう。
転職エージェントの『質』
納得のいく転職活動をするには転職エージェントの質が最も大事になってきます。
組織としての質はもちろん、最終的には担当者の質がキーになります。
知識や経験があって、なおかつ真剣に向き合ってくれる担当者にめぐり合うことが大事です。
納得いかないのであれば、担当者を変えてもらうか、申し訳なくてそれができない場合には、他の転職エージェントに登録しましょう。
実際に登録してみないと『質』は判断できないですが、会計士業界に明るいという意味では、これから紹介する5選の中から選んだ方が無難だと思います。
なお、案件の多さを気にする人もいますが、正直、あまり気にする必要はないと思います。
というのも、ものすごくニッチな案件でない限り、ある程度の規模の転職エージェントであれば、ほぼ同じ案件を持っています。
それでは、転職エージェントをいくつか紹介します。
会計士の転職エージェント1:MS-Japan
リクルート出身の人が立ち上げた会社(上場企業)です。
かなり多くの広告を出しているので、どこかで目にしたことがあるでしょう。
管理部門特化型エージェントNo.1の評価を得ており、公認会計士は主なターゲットの1つとなっています。
上場企業なので安心感もありますね。
なぜ、MS-Japanを最初に紹介しているかというと、私が実際に登録し、面接・採用まで利用していたエージェントだからです。
私は合計で3社(MS-Japan、ジャスネットキャリア、マイナビ会計士)のエージェントに登録しましたが、最も迅速に対応して頂けたのがMS-Japanでした。
MS-Japanは会員登録したその日に面談設定の連絡が来ました。
実際に面談(電話面談)をした際には約1時間かけて、丁寧に相談に乗って頂けました。
会計士や会計士の転職事情の知識や理解という点では、まずまずといったところでした。
なお、希望にマッチしない案件が各担当者から送られてくることがあり、最もガツガツしているのもMS-Japanだったという印象です。
ですが、案件は、こちらで取捨選択をすれば良いわけで、『対応の早さ』が気に入り、最終的にずっと利用していました。
案件の多さも他の2社(ジャスネットキャリア、マイナビ会計士)と遜色ありませんでした。
MS-Japan会計士の転職エージェント2:ジャスネットキャリア
『公認会計士』が創業した会計、税理、経理・財務分野に特化した転職エージェントです。
MS-Japanと同様に、登録から面談までの対応は早かったです。
面談(電話面談)は、約1時間かけてじっくりと今後の方向性について話し合うことができました。
こちらの要望や疑問に対して、比較的、納得のいく回答を得ることができ、会計士や会計士の転職については、それなりに詳しいという印象を持ちました。
登録した3社の中で、最も業界に詳しいと感じたので、方向性が明確に定まっていない場合や、そうでなくても様々な事例について知るためには登録した方が良いと思います。
案件は、こちらの要望に沿って絞った上で提示して頂けたので、自らスクリーニングする作業が省けるという点も良かったです。
【ジャスネットキャリア】会計士の転職エージェント3:マイナビ会計士
新卒で就活した人であれば、よく知っているマイナビの『会計士』専門のエージェントです。
会計士専門で業界トップクラスの求人数を誇り、手厚いサービスがウリです。
実際、他の2社(MS-Japanとジャスネットキャリア)は、職務履歴書等について細かくチェックされませんでしたが(望んでいないので、私はそれで良かった)、マイナビ会計士の担当者は丁寧に確認し、アドバイスをくれました。
そのため、監査法人で社会人1年目をスタートさせ、履歴書の書き方や面接に不安がある方はマイナビ会計士でサポートを受けるのが良いでしょう。
マイナビ会計士会計士の転職エージェント4:レックスアドバイザーズ
マイナビ会計士と同様、会計士専門の転職エージェントです。
次の部門で2年連続No.1であることをウリにしています。
- 会計士がおすすめする転職エージェント
- 会計士の転職サポートが充実している会社
- 会計士が転職しやすい会社
会計士専門なので、会計士や会計士の転職事情に詳しいスタッフがいると考えられます。
私は利用していませんが、次回、転職活動をするのであれば利用したいですね。
会計士の転職エージェント5:PCP
公認会計士による公認会計士のための転職エージェントです。
代表者の桑本さんは大手監査法人勤務を経て、PCPを立ち上げているようです。
なお、疑い深過ぎですが、本当に会計士か検索したところ、同姓同名の会計士がいるので嘘ではないでしょう。
小規模なエージェントのため案件数は多くないと考えられますが、大規模なエージェントと比較して親身に相談してくれる可能性は高いです。
PCPだけを登録するというよりは、他の大手のエージェントと合わせて登録するのが良いでしょう。
会計士の転職エージェント:その他
その他、知り合いの会計士で利用しているケースは稀でしたが、次のような転職エージェントもあります。
会計士の案件に慣れているので、基本的には先に紹介した5選の中からいくつか選択し、必要に応じてこれらのエージェントに登録してみましょう。
エージェント名 | 特徴・コメント |
リクルートエージェント | 求人数の多いエージェント。 幅広く求人を確認したい場合に利用価値がありそうです。 |
ビズリーチ | ハイクラス転職。 一部上場企業のインチャージ以上の経験は必要な感じがします。 職務経歴書を登録しておけば、スカウトが届く可能性があります。 |
JACリクルートメント | ミドル〜ハイクラス転職。 こちらも最低限シニア以上である必要があるでしょう。 |
転職活動をする際の留意点
転職活動を通じて感じたことを紹介しておきます。
参考になる内容もあると思います。
転職のタイミング
監査法人を退職するとなると、そのタイミングに迷う会計士もいることでしょう。
監査法人勤務が10年未満であれば、次のような内容を満たした段階が転職のタイミングです。
というのも、これらを充足した方が応募できる案件が多くなるだけでなく、待遇面でも良好な案件が増えるからです。
- インチャージ(できれば上場会社)を通期で経験
- 修了考査に合格
- 3年間の監査経験
ですが、監査法人時代に入所1年目で転職していく同期も複数人いたので、思い立った時が『転職のタイミング』と言えば、それまでかもしれません。
より多くの案件から選びたかったり、待遇面も気にするのであれば参考にしてみてください。
転職エージェントの登録数
転職エージェントは複数登録した方が良いです。
というのも、登録したエージェントの担当者が完璧であることは稀だからです。
また、担当者によってアドバイスが異なるケースがあり、1人の担当者の言うことを鵜呑みにするのは賢明ではないからです。
複数のエージェントに登録して、複数の担当者と面談し、様々な意見をもらってください。
面倒ですが、進む方向が明確になったり、より納得のいく転職活動になります。
内定の出るタイミングを合わせる
本格的に転職活動をするのであれば、内定の出るタイミングを合わせた方が良いです。
というのも、採用通知をもらってから返答するまでの期間は1週間以内が多いからです。
何を隠そう『内定タイミング』で私は失敗しています。
複数の会社に一度に応募したものの、想定していた面接日時にズレが生じたため、採用通知が1週間以上ズレてしまったのです。
複数社の内定を得てから選びたかったのですが、それが難しかったので、最初に内定を頂いた会社は、次の会社の内定通知が出る前に断るしかありませんでした。
面接回数が会社によって異なるだけでなく、実際には面接回数が減ったりするので(3回→2回)、書類選考後の面接日程の調整は慎重に行った方が良いです。
他の会社の面接の回数や日程との兼ね合いで決めてください。
正直、内定タイミングは最も気をつけるべき点だったように思います。
監査法人に転職したい場合
監査法人→外部ではなく、外部→監査法人という転職をする方々に対する留意点です。
一般事業会社や会計事務所等に勤めていて『監査業務』の経験が全くない場合、何年間、社会人経験があろうとも、監査法人に入所する場合にはピカピカの1年生とみなされることがほとんどです。
そのため、大手監査法人に転職する場合、給料は30万円/月、約500万円/年程度と考えた方が良いでしょう。
5年も10年も監査法人外で働き続けてきたのであれば、今一度、本当に監査法人への転職が好ましいのか考えた方が良いと思います。
監査法人を退職する際の留意点
監査法人を退職することとなった場合、円満退社を心がけてください。
なぜなら、監査法人は出戻りが多いですが、あなたがその1人になる可能性があるからです。
『出戻り』の可能性が少しでもある以上、マイナスの印象を与えない方が無難です。
意気揚々と監査法人の外に飛び出したものの、尻尾を丸めて引き返してくる会計士はそれなりにいるのです。
転職で失敗したくないのはもちろんですが、結局は働き始めてみないとわからない部分も大きいので、一定数の出戻りも仕方ないでしょう。
『自分自身は絶対に大丈夫!』と考えずに、円満に退社していきましょう。
後々、独立開業する場合のつなぎとして『非常勤』を希望する場合にも良い関係性が築けていれば上手く進むことでしょう。
まとめ
最後にまとめます。
- 監査法人に不満を感じ始めたら転職エージェントの登録タイミングです。
- 転職エージェントのおすすめ(順不同)はMS-Japan、ジャスネットキャリア、マイナビ会計士、レックスアドバイザーズ、PCPです。
- 転職活動の際は、転職タイミングや内定の出るタイミング等に留意しましょう。
- 監査法人退職の際は円満退社になるようにしましょう。
いかがでしょうか。
転職エージェント登録のタイミング、おすすめの転職エージェント、転職活動や監査法人退職の際の留意点等について知ることができたのではないでしょうか。
『監査法人を辞めたい会計士が読むべき記事』でも紹介しましたが、転職活動を通して、監査法人の方がまだマシと感じることもあるでしょう。
その場合は、監査法人勤務を続ければ良いのです。
転職した場合の業務内容や給料を把握しているのと把握していないのとでは、監査法人で働き続けるとしても納得感が大きく違います。
上手く転職エージェントを活用してくださいね。
私の利用した転職エージェントは次の3つです。