どうも、公認会計士試験合格後の最初の就職先に監査法人を選択したgordito(ゴルディート)です。
公認会計士試験に合格したら、就職先はどうしよう。
このような悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら、実務補習所を修了するまでは監査法人に勤務していた方が良いと実感している私が、その理由を紹介するからです。
記事を読み終えると、なぜ監査法人が公認会計士試験合格後の最初の就職先として適しているか理解できるようになります。
監査法人をおすすめする理由 1:監査業界は公認会計士ならではのフィールド
『監査』は様々な種類がありますが、公認会計士が主に行う監査は『法定監査』と呼ばれているものになります。
法定とは、法令によって決められているということです。
公認会計士監査の主な法令は『会社法』と『金融商品取引法』になります。
会社法(436条)や金融商品取引法(193条の2)により、規模の大きな会社や証券取引所に上場している会社などは公認会計士による監査を受けなければなりません。
その他にも様々な法令により、多くの企業や団体が公認会計士による監査が義務付けられています。
公認会計士監査は、言うならば公認会計士の独占業務です。
せっかく公認会計士試験に合格したのだから、一度は監査のフィールドで監査業務を経験してみてはいかがでしょうか。
受験時代に試験科目である『監査論』を楽しく感じたか、つまらなく感じたかは人それぞれですが、勉強した『監査論』を実際の現場で生かせるのが監査法人です。
実務を経験すると、より深い知識と理解が得られると思いますよ。
監査法人をおすすめする理由 2:『監査実務』は修了考査の試験科目
この事実は頭に入れておくべきです。
3年後の修了考査で『監査実務』が試験科目になっているのです。
監査を仕事としてやるのか、全く別の仕事をやるのかで、『監査実務』の点数に差がつきやすいであろうことは、公認会計士試験合格者の方々であれば容易に想像がつくのではないでしょうか。
もちろん監査法人で監査業務に携わると、この試験科目で点が取りやすくなるでしょう。
『修了考査』は合格率が6-7割前後と『公認会計士試験』と比較して合格しやすいとはいえ、3-4割は落ちているのです。
そして、不気味なのは昨年、平成30年度(2018年)の修了考査の合格率は急落し、6割を下回っています。
今後の動向を注視する必要がありますが、甘く見ていると落ちてしまう可能性があります。
もし最初から監査法人以外に就職すると、監査に全く触れない可能性があります。
そうすると、せっかく勉強した『監査論』は知識として定着せず、どこかへ行ってしまうでしょう。
その場合、修了考査の『監査実務』は苦戦するかもしれません。
修了考査の試験内容や合格率等に興味のある方は次の記事をご覧になってください。
監査法人をおすすめする理由 3 :『実務補習所』関連の全面的サポート
『実務補習所』に対する理解があり、全面的なサポートを期待できるのが監査法人です。
約3年間かけて次の3つを満たし、その上で受験する『修了考査』の合格をもって修了。
- 講義及び実地演習(270単位): 講義、ゼミナール、宿泊研修等
- 考査(10回): 週末に実施される小テスト
- 課題研究(6回): 簡単なレポート
実務補習所の費用(約27万円)と修了考査対策講座(大原やTAC)の費用(約20万円)を監査法人が負担してくれるだけでなく、修了考査前の約2週間は試験休暇(有給休暇)がもらえたりします。
最大限のサポートを享受したいのであれば、次の大手監査法人のいずれかへの就職が望ましいです。
実務補習所への理解を示してくれるのは、基本的に監査法人だけでしょう。
実際、監査法人ではなく一般企業に就職した実務補習所の同期は、これらの恩恵を全て受けることができていませんでした。
『公認会計士のデメリット』で紹介していますが、これらの費用は多額になるので、できれば最初は監査法人に就職した方が良いと思います。
実務補習所のサポート以外にも監査法人には魅力があります。他の『監査法人の魅力』を知りたい方は次の記事がおすすめです。
まとめ
簡単にまとめます。
公認会計士試験合格後の最初の就職先として『監査法人』をおすすめする3つの理由は次の通りです。
- 監査業界は公認会計士ならではのフィールド
- 『監査実務』は修了考査の試験科目
- 『実務補習所』関連の全面的サポート
いかがでしょうか。
なぜ監査法人が最初の就職先として適しているか理解できたのではないでしょうか。
公認会計士試験合格者は、まだ『公認会計士』ではありません。
そのため、まずは公認会計士になることが最優先だと思います。
その点を考えると、公認会計士試験合格後の最初の就職先としては『監査法人』が適当だと言えるでしょう。
晴れて『公認会計士』になってから、監査法人の外の世界へ羽ばたけばいいじゃないですか。
それでは、どの監査法人への就職が望ましいのでしょうか。監査法人選びのポイントに興味のある方は次の記事をご覧ください。
大手監査法人だけに興味のある方は概要を知るために次の記事をご覧になってください。
まだ監査法人への就職が魅力的だとは思えない方もいることでしょう。
監査法人の他の『魅力』を知りたい方には次の記事がおすすめです。