【会計専門職大学院の一覧(12校)】進学するメリットはあります。

会計専門職大学院の一覧(12校)と進学のメリット・デメリット - アイキャッチ(82-1)公認会計士

どうもgordito(ゴルディート)です。

  • そもそも専門職大学院って何なの?
  • 会計専門職大学院に進学するメリット・デメリットは?
  • 会計専門職大学院はどのようなとこがあるの?

このような疑問を少しでも解消できる記事になっています。

なぜなら、専門職大学院の概要、会計専門職大学院に進学するメリット・デメリット、会計専門職大学院12校について紹介するからです。

記事を読み終えると、会計専門職大学院に対する理解が深まります。

専門職大学院とは

専門職大学院とは(82-2)

専門職大学院という言葉に馴染みのない方が多いと思いますので、簡単に概要を紹介します。

専門職大学院

専門職大学院に関する条文は学校教育法99条になります。

第九十九条 大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする。

2 大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするものは、専門職大学院とする。

学校教育法

高度専門職業人の養成に目的を特化しているのが専門職大学院になります。

専門職大学院の分野

専門職大学院の分野、概要、修了後の進路例は次の通りです(専門職大学院制度の概要)。

分野概要修了後の進路の例
ビジネス・MOT経営戦略、組織行動、ファイナンス、マーケティング、
技術・ 生産管理、情報システム等の科目により、
経営分野のリーダーを養成。
なお、MOT(技術経営)は、
経営に技術的内容を融合した分野。
経営企画・CEO候補者、
独立・社内ベンチャー起業者、
先端技術戦略・政策立案者、
幹部技術者 等
教員養成
(教職大学院)
教員養成に特化した専門職大学院。
実践的な指導力・展開力を備えた新人教員と、
スクールリーダー(中核的・指導的な役割を担う教員)の養成。
専ら幼稚園、小学校、中学校、
高等学校、特別支援学校の教員
法曹養成
(法科大学院)
専ら法曹養成(裁判官、検察官、弁護士)のための教育
を行うことを目的とした専門職大学院。
裁判官、検察官、弁護士、
企業・行政機関の法務担当者 等
会計企業や行政機関等の会計並びに監査の担い手として、
様々な専門知識や能力、ITへの対応力、
論理的かつ倫理的な判断力などを備えた
会計のプロフェッショナルを養成。
修了者は、公認会計士試験の一部科目が免除される。
公認会計士、
企業や行政機関等における会計専門家、
コンサルタント 等
その他--

『その他』には、公共政策、公衆衛生、臨床心理、知的財産等があります。

各分野のスペシャリストを養成していることがわかるでしょう。

専門職大学院の数

専門職大学院は2021年5月時点で118校あります(専門職大学院制度の概要)。

『会計専門職大学院』は12校です。

ここ10年(2011-2020年)は、114-128校で推移しています。

専門職大学院の入学者数

専門職大学院の入学者数(2021年)の入学者数は次の通りです(専門職大学院制度の概要)。

分野入学者数
(2021年)
ビジネス・MOT2,662人
教職大学院1,823人
法科大学院1,711人
会計580人
その他1,246人
合計8,022人

ここ10年(2011-2020年)の入学者数は、6,707-8,274人で推移しています。

専門職大学院の修業年限、修了要件、学位等

専門職大学院の修業年限、修了要件、学位等は次の通りです。

専門職大学院(一般)
(2003年度~)
法科大学院
(2004年度~)
教職大学院
(2008年度~)
修業年限2年3年2年
修了要件30単位以上93単位以上45単位以上
(うち10単位以上は
学校等での実習) 
実務家教員3割以上2割以上4割以上
授業方法少人数教育を基本とし、
双方向・多方向に行われる討論や
質疑応答、事例研究、現地調査等
により実践的な教育を行う。
同左同左
学位○○修士(専門職)法務博士(専門職)教職修士(専門職)

会計専門職大学院進学のメリット・デメリット

会計専門職大学院進学のメリット・デメリット(82-3)

専門職大学院は、各分野のプロフェッショナルの養成に目的を特化しているとご理解頂けたと思います。

会計に特化した専門職大学院である会計専門職大学院に進学するメリット・デメリットを列挙します。

会計専門職大学院は、アカウンティングスクールとかアカスクと呼ばれたりします。

会計専門職大学院進学のメリット

会計専門職大学院に進学するメリットは次のようなものがあります。

  • 専門性が身につく
  • 学位を取得できる
  • 試験が一部免除される

専門性が身につく

会計専門職大学院は会計のプロフェッショナル養成所であるため、努力を怠らなければ、会計、税務、監査等の専門性を身につけることが可能です。

学位を取得できる

専門職大学院の課程を修了すれば、「修士」と同等とされている専門職学位が授与されることになります。

院卒扱いとなるため、企業に就職しても大卒の人より給料が高くなることでしょう。

試験が一部免除される

人によっては会計専門職大学院に進学する最大のメリットになるかもしれません。

会計専門職大学院に進学し、必要な科目を履修し、修士(専門職)が授与されれば、公認会計士短答式試験の財務会計論、管理会計論、監査論が免除となります。

短答式試験は、企業法だけの受験となります。

公認会計士になるには・・・』の記事で紹介した通り、短答式試験の合格率は15%前後と難関なので、3科目免除は有利に働くことでしょう。

公認会計士試験の詳しい内容を知りたい方は次の記事をご覧ください。

【公認会計士になるには】3要件プラス1を満たす必要があります。
公認会計士になるにはどうすれば良いのでしょう?当記事では、公認会計士になるために満たすべき要件とそれに関連する内容を紹介しています。公認会計士に興味のある方におすすめの記事となっています。

一部免除に関する詳しい内容を知りたい方は次の内容をご確認ください。

ほとんどの人はパスでOKです。

会計専門職大学院修了による公認会計士試験の一部免除は、公認会計士法9条2項2号を参照してください。

第九条 次の各号のいずれかに該当する者に対しては、その申請により、短答式による試験を免除する。

 前項各号に定めるもののほか、次の各号のいずれかに該当する者に対しては、その申請により、当該各号に定める科目について、短答式による試験を免除する。

 商学に属する科目その他内閣府令で定めるものに関する研究により学校教育法第百四条第三項に規定する文部科学大臣の定める学位で内閣府令で定めるものを授与された者 政令で定める科目

公認会計士法

文部科学大臣の定める学位で内閣府令で定めるものに関する内容は、公認会計士試験規則6条になります。

第六条 法第九条第二項第二号に規定する研究は、次に掲げる科目に関する研究とする。

 簿記、財務諸表その他の財務会計に属する科目に関する研究

 原価計算その他の管理会計に属する科目に関する研究

 監査論その他の監査に属する科目に関する研究

 法第九条第二項第二号に規定する文部科学大臣の定める学位で内閣府令で定めるものは、前項第一号に規定する科目を十単位以上並びに同項第二号及び第三号に規定する科目をそれぞれ六単位以上履修し、かつ、同項各号に規定する科目を合計で二十八単位以上履修した上で修得した学位規則(昭和二十八年文部省令第九号)第五条の二に定める修士(専門職)の学位とする。

公認会計士試験規則

各科目の履修と修士(専門職)の学位により、一部免除が享受できることがわかりますね。

免除科目の内容である政令で定める科目公認会計士法施行令1条を確認する必要があります。

第一条 公認会計士法(以下「法」という。)第九条第二項第二号に規定する政令で定める科目は、財務会計論(法第八条第一項第一号に規定する科目をいう。次条において同じ。)、管理会計論(法第八条第一項第二号に規定する科目をいう。)及び監査論とする。

公認会計士法施行令

短答式試験の財務会計論、管理会計論、監査論が免除されることがわかります。

また、会計専門職大学院で論文を書き、認められれば、税理士試験の会計学1科目または税法2科目が免除となります。

会計専門職大学院進学のデメリット

会計専門職大学院に進学するデメリットは次のようなものがあります。

  • お金と時間がかかる
  • 進路が狭まりやすい
  • 試験合格には別途、予備校に通う必要性が高い

お金と時間がかかる

進学する以上、入学金や学費がかかってしまいます。

会計専門職大学院の一覧で紹介しますが、国公立で150万円程度、私立で300万円程度かかってしまいます。

また、一般的には修了するのに2年間かかります。

長い目で見れば、費やすお金も時間も大したことはないのかもしれませんが、大きなデメリットに感じつ人もいるでしょう。

進路が狭まりやすい

会計のプロフェッショナルを養成する場所なので、公認会計士や税理士を目指したり、一般企業の経理部門、財務部門への就職を目指すのが一般的になります。

そのため、全く関係ない分野へ進みたい場合には、学歴が多少の弊害になるかもしれません。

会計専門職大学院卒業なのに経理部門ではなく、法務部門を志望したり、システムエンジニア職を志望したりする場合ですね。

会計専門職大学院に進学する多くの人たちは、その分野で活躍したいと考えているはずなので、デメリットとは言えないかもしれませんね。

試験合格には別途、予備校に通う必要性が高い

会計専門職大学院は、公認会計士試験や税理士試験の合格に特化したプログラムになっているわけではありません。

そのため、公認会計士試験や税理士試験の合格を目指す場合には、別途、予備校に通う必要性が高いでしょう。

なお、会計専門職大学院の在学中に会計士試験に合格する学生も一定程度いるようです。

公認会計士の予備校に関して興味にある方は次の記事がおすすめです。

【公認会計士の予備校6校比較】CPA、TAC、大原がオススメ!
公認会計士試験の合格者の90%程度が利用する予備校について紹介しています。公認会計士の予備校として有名な6校を紹介し、合格者数、受講料金、サポート体制等で予備校比較をしています。基本は大原、TAC、CPAの御三家の利用がおすすめです。

会計専門職大学院の一覧(12校)

会計専門職大学院12校一覧(82-4)

会計専門職大学院(全12校)は次の通りです(専門職大学院一覧)。

2021年度の内容になります。

No.区分大学院名
国立北海道大学大学院
国立東北大学大学院
公立兵庫県立大学大学院
私立千葉商科大学大学院
私立青山学院大学大学院
私立大原大学院大学
私立明治大学大学院
私立早稲田大学大学院
私立関西大学大学院
10私立関西学院大学大学院
11私立熊本学園大学大学院
12株立LEC東京リーガルマインド
大学院大学

12校合計の入学定員は700名程度です。

北海道大学大学院

北海道大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
経済学院会計情報専攻会計修士(専門職)20名

入学試験は3種類あります(2022年度の募集要項)。

  • 一般入試
  • 特別入試
  • 特別選抜入試

一般入試の過去問はWebサイトに掲載されています。

難問というわけではありませんが、知識がないと解けないレベルの問題でした。

初年度の費用は次の通りです(2022年度の募集要項)。

入学料282,000円
授業料年額535,800円
合計817,800円

2年間で合計150万円程度になるかと思います。

国立大学のため、費用が低めに設定されている点が良いところですね。

また、少人数のためコミュニケーションが図りやすい環境であると想像できます。

東北大学大学院

東北大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
経済学研究科会計専門職専攻会計修士(専門職)40名

会計専門職専攻は3つのコースに分かれています。

コース名内容入学定員
(年度)
公認会計士コース公認会計士等の会計専門職を目指すコース25名
会計リサーチコース税理士試験の一部科目免除、
博士後期課程進学希望者を視野に入れたコース
5名
ビジネスアカウンティングコース社会人のリカレント教育、
高度な会計および周辺領域の知識を獲得するコース
10名

入学試験は次の通りです(2022年度4月入学の募集要項)。

  • 一般選抜
  • 3年次学生を対象とする試験
  • 自己推薦入試

筆答試験の過去問は、Webサイトに掲載されています。

ダウンロードする必要があります。

初年度の費用は次の通りです(2022年度4月入学の募集要項)。

入学料282,000円
授業料年額589,300円
合計871,300円

2年間で合計150万円程度になるかと思います。

国立大学のため、費用が低めに設定されている点が良いところですね。

4月入学だけでなく10月入学がある点も受験者にとってはメリットと言えます。

仙台周辺に住んでいる方々には最有力候補の1つとなることでしょう。

兵庫県立大学大学院

兵庫県立大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
社会科学研究科会計専門職専攻会計修士(専門職)20名

2021年4月から研究科名が会計研究科→社会科学研究科に変更となっています。

入学試験は次の通りです(2022年度の募集要項)。

  • 一般選抜
  • 外国人留学生特別選抜
  • 推薦選抜

試験の過去問はWebサイトに掲載されていないようです。

初年度の費用は次の通りです。

入学料282,000円
(423,000円)
授業料年額535,800円
合計817,800円
(958,800円)

カッコ内の金額は、県外から入学する場合のものです。

これらの費用以外に、会計研究科教育充実費および学術研究会費、後援会費等の諸会費(112,000円)が必要になるようです。

2年間で合計150万円程度になるかと思います。

公立大学のため費用が抑えられていることや少人数教育がウリですね。

千葉商科大学大学院

千葉商科大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
会計ファイナンス研究科会計ファイナンス専攻会計学修士(専門職)
税務ファイナンス修士(専門職)
70名

会計ファイナンス専攻は3つのコースに分かれています。

コース名内容
会計プロフェッションコース公認会計士短答式試験科目免除(3科目)+
税理士試験科目免除(会計系)の申請が可能
税務プロフェッションコース税理士試験科目免除(税法系)+
公認会計士短答式試験科目免除(3科目)の申請が可能
ファイナンスプロフェッションコースCFP受験資格・AFP認定登録権利+
公認会計士短答式試験科目免除(3科目)の申請が可能

コース別の入学定員の記載はありませんでした。

主な入学試験は次の通りです(2021年度の募集要項)。

  • AO入学試験(35名)
  • 社会人選抜試験(35名) 等

費用は次の通りです(Webサイト)。

1年次2年次合計
入学金400,000円(※)-400,000円
授業料等1,180,000円1,180,000円2,360,000円
保険料等2,080円-2,080円
合計1,582,080円1,180,000円2,762,080円

※千葉商科大学の学部卒業生は入学金は200,000円になります。

他の私大もそうですが、国公立大と比較すると費用は高くなってしまいます。

土日は市川キャンパス、平日夜間は丸の内サテライトキャンパスで開講し、土日のみの通学でも修了が可能となっています。

そのため、在学生に占める社会人の割合は70%を超えています。

青山学院大学大学院

青山大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称
会計プロフェッション研究科会計プロフェッション専攻会計監査修士(専門職)
税務マネジメント修士(専門職)

2プログラム3コースに分かれています。

プログラムコース
会計監査プログラムキャリアデザイン・コース2年制
キャリアデザイン・コース1.5年制
キャリアデザイン・コース1年制
税務マネジメントプログラム同上

主な入学試験は次の通りです(Webサイト)。

  • 1年制入試
  • 1.5年制入試
  • 2年制入試 等

費用は次の通りです(キャリアデザイン・コース2年制の場合)。

1年次2年次合計
入学金290,000円-290,000円
授業料等1,120,000円1,120,000円2,240,000円
その他学費280,000円280,000円560,000円
諸会費40,000円10,000円50,000円
合計1,730,000円1,4100,000円3,140,000円

対面×オンラインのハイブリッド授業を展開しているため、教室外での受講も可能となっています。

公認会計士業界では比較的、有名なアカウンティングスクールです。

大原大学院大学

大原大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
会計研究科会計専攻会計修士(専門職)45名

入学試験は次の通りです(Webサイト)。

  • 一般入試
  • 自己推薦入試
  • AO入試
  • 留学生特別入試

費用は次の通りです(Webサイト)。

1年次2年次合計
入学金200,000円(※)-200,000円
授業料1,100,000円1,100,000円2,200,000円
施設費200,000円200,000円400,000円
合計1,500,000円1,300,000円2,800,000円

※大原学園各校の所定の課程を卒業した者は入学金を全額免除

入学すれば、大原の公認会計士講座や税理士講座の授業を無料で受講できるというメリットがあります。

夜間と土曜の授業だけで学位の取得が可能となっています。

場所は水道橋と神保町の中間地点あたりになります。

明治大学大学院

明治大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
会計専門職研究科会計専門職専攻会計修士(専門職)80名

次の2つのコースに分かれています。

コース内容
会計専修コース主に公認会計士試験に対応した段階的かつ
体系的なカリキュラムから構成

主な選択必修科目
財務会計系・管理会計系・監査系
税務専修コース主に税務の専門家の育成を目的とし、かつ、
修士論文の作成を前提にしたカリキュラムから編成

主な選択必修科目
財務会計系・管理会計系・租税法系

入学試験は次の通りです(Webサイト)。

  • 一般入学試験
  • 特別奨学生入学試験
  • 学内選考入学試験

費用は次の通りです(Webサイト)。

1年次2年次合計
入学金200,000円-200,000円
授業料等1,430,000円1,430,000円2,860,000円
諸会費3,000円3,000円6,000円
合計1,633,000円1,433,000円3,066,000円

一部の科目において、メディア授業(e-learning)を導入しており、教室外での受講も可能となっています。

早稲田大学大学院

早稲田大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
会計研究科会計専攻会計修士(専門職)100名

2つのコースに分かれています。

コース名内容募集
会計専門コース高潔な倫理観と高度な専門知識を兼ね備えた
「アカウンティング・マインド」をもつ
会計プロフェッショナルを養成するためのコース
80名
アクチュアリー専門コース確率や統計などの手法を用いて、将来の不確実な事象の評価を行い、
保険や年金、リスクマネジメントなどの多彩なフィールドで
活躍する数理業務のプロフェッショナルを養成するためのコース
15名
高度専門コース実務経験または相当の知識を土台にし、幅広く学び
優れた知見と能力を有する高度なプロフェッショナルとなるためのコース
若干名

主な入学試験は次の通りです(Webサイト)。

  • 一般入試
  • 企業等派遣入試
  • 学内推薦入試
  • 学内AO入試 等

費用は次の通りです(会計専門コース・アクチュアリー専門コース)。

1年次2年次合計
入学金200,000円-200,000円
授業料等1,598,000円1,798,000円3,396,000円
諸会費5,000円45,000円50,000円
合計1,803,000円1,843,000円3,646,000円

特色の1つは、アクチュアリー専門コースがあることでしょう。

公認会計士は会員数が50,000人を超えていますが、アクチュアリーは5,000人程度と希少価値が高いです。

年収も高いです。

+1(プラスワン)として、ICT・コンサルティング、データサイエンス等の分野の学習ができるようになっていることも特色の1つでしょう。

私大の会計専門職大学院の中で知名度はトップなので、おそらくどのコースも人気があることでしょう。

関西大学大学院

関西大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
会計研究科会計人養成専攻会計修士(専門職)40名

主な入学試験は次の通りです(Webサイト)。

  • 一般
  • 学内進学 等

費用は次の通りです(2年コース)。

1年次2年次合計
入学金260,000円-260,000円
授業料1,320,000円1,350,000円2,670,000円
諸費10,000円20,000円30,000円
合計1,590,000円1,370,000円2,960,000円

スキルアップ講座として日商簿記検定1級の取得を目指した正規授業時間外で無料で開講しています。

また、公認会計士講座については大手予備校であるTACの講座を割引で受講できるようになっています。

関西学院大学大学院

関西学院大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称
経営戦略研究科会計専門職専攻会計修士(専門職)

主な入学試験は次の通りです(Webサイト)。

  • A方式(書類面接型)
  • B方式(筆記試験型) 等

初年度の費用は次の通りです(2021年度)。

1年次2年次合計
入学金200,000円-200,000円
授業料1,140,000円1,140,000円2,280,000円
教育充実費225,000円225,000円450,000円
合計1,565,000円1,365,000円2,930,000円

春学期と秋学期の入学があり、柔軟に入学時期を決定できるのはメリットでしょう。

平日昼間、土曜日の授業が行われるのは西宮上ケ原キャンパス、平日夜の授業が行われるのは、大阪梅田キャンパスになっています。

熊本学園大学大学院

熊本学園大学大学院の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
会計専門職研究科アカウンティング専攻会計修士(専門職)30名

主な入学試験は次の通りです(Webサイト)。

  • 一般入試
  • 社会人入試
  • 推薦入試 等

費用は次の通りです(2020年度)。

1年次2年次合計
入学金100,000円-100,000円
授業料1,100,000円1,100,000円2,200,000円
施設費100,000円100,000円200,000円
委託徴収金
(同窓会費)
20,000円-20,000円
合計1,320,000円1,200,000円2,520,000円

その他にも費用がかかるでしょう。

九州で唯一の会計専門職大学院になります。

社会人向けに金曜日の夜間、土日を利用して2年間で修了可能なウィークエンドコースがあります。

LEC東京リーガルマインド大学院大学

LEC東京リーガルマインド大学院大学の研究科名、専攻名等は次の通りです。

研究科名専攻名学位名称入学定員
高度専門職研究科会計専門職専攻会計修士(専門職)60名

3つのコースに分かれています(2021年度春入学の実績です)。

コース名内容
会計コース(公認会計士モデル)公認会計士試験の短答式3科目免除申請に対応したコース
会計コース(会計論文特化モデル)税理士試験の会計1科目免除申請に対応したコース
税法コース税理士試験の税法2科目免除申請に対応したコース

入学試験は次の通りです(2021年度春入学の実績です)。

  • 一般入試
  • AO入試

費用は次の通りです(Webサイト)。

1年次2年次合計
入学金300,000円-300,000円
授業料1,000,000円1,000,000円2,000,000円
教育充実費200,000円200,000円400,000円
合計1,500,000円1,200,000円2,700,000円

別途、費用(指定教科書の購入等)がかかります。

社会人の方が仕事を続けながら学べるよ授業は平日夜間と土日に開講しています。

そのため、入学者の9割以上が社会人という特色を持っています。

春入学だけではなく、秋入学があるのも特色の1つです。

LEC会計大学院は全授業科目を[オンラインによるLive授業形式]で実施できるようにしています。

在学期間だけでなく、修了後2年間は、LECの公認会計士講座、税理士講座を5割引きで受講可能となっている点もメリットと言えるでしょう。

まとめ

会計専門職大学院の一覧(12校)と進学のメリット・デメリット - まとめ(82-5)

最後にまとめます。

まとめ
  • 高度専門職業人の養成に目的を特化しているのが専門職大学院。
  • 会計専門職大学院は公認会計士、税理士、会計専門家等の養成を目的としている。
  • 会計専門職大学院進学のメリットは、専門性が身につく、学位を取得できる、試験が一部免除される等。
  • 会計専門職大学院進学のデメリットは、お金と時間がかかる、進路が狭まりやすい、試験合格には別途、予備校に通う必要性が高い等。
  • 会計専門職大学院は全国に12校あり、全体の入学定員は700名程度。

いかがでしょうか。

会計専門職大学院に関する理解が深まったのではないでしょうか。

公認会計士や税理士、会計のプロフェッショナルを目指す方であれば、会計専門職大学院に進学することを視野に入れてみてくださいね。

リカレント教育としても良いと思います。

深い知識や学位を習得するよりも早く公認会計士試験に合格して働きたい方は、会計専門職大学院に進学せず、予備校利用で短期合格を目指すのが合理的です。

公認会計士の予備校に興味のある方は次の記事をご覧ください。

【公認会計士の予備校6校比較】CPA、TAC、大原がオススメ!
公認会計士試験の合格者の90%程度が利用する予備校について紹介しています。公認会計士の予備校として有名な6校を紹介し、合格者数、受講料金、サポート体制等で予備校比較をしています。基本は大原、TAC、CPAの御三家の利用がおすすめです。

そもそも公認会計士になるにはどのような要件を満たすかまだ理解できていない方には次の記事がおすすめです。

【公認会計士になるには】3要件プラス1を満たす必要があります。
公認会計士になるにはどうすれば良いのでしょう?当記事では、公認会計士になるために満たすべき要件とそれに関連する内容を紹介しています。公認会計士に興味のある方におすすめの記事となっています。

公認会計士になるには時間も費用もかかります。