【簿記3級のメリット・デメリット】おすすめ資格の1つです。

簿記3級のメリット・デメリット - アイキャッチ(87-1)簿記

どうも、簿記3級の受験経験があるgordito(ゴルディート)です。

  • 簿記3級のメリット・デメリットってなんだろう?

このような疑問を少しでも解決できる記事になっています。

なぜなら、実際に簿記3級を受験した私が簿記3級のメリット・デメリットを紹介するからです。

記事を読み終えると、簿記3級のメリット等が理解できます。

3つの簿記検定(日商、全経、全商)

簿記検定は3種類(日商、全経、全商)(87-2)

簿記検定と言えば、3種類あります。

正確には、全経は簿記能力検定、全商は簿記実務検定という試験名になっています。

簿記検定と言う場合、認知度の高さから日商簿記検定を指すことが多いです。

実際、次の通り日商簿記検定の受験者申込者数が最も多くなっています(直近の試験の実績)。

日商3級全経3級全商3級
試験日2021年2月28日
第157回
2021年2月21日
第201回
2021年1月24日
第91回
受験申込者70,748人8,419人39,659人

全商3級は検定の主催者が全国商業高等学校協会であることわかると思いますが、99%以上の受験者は高校生です。

『簿記検定は受けた方がいいよ』と言われた場合、日商簿記検定を指していると考えて良いでしょう。

アドバイスする側は簿記検定が数種類あることを知らない場合が多いです。

3種類の簿記検定の細かい違いは紹介しませんが、当記事のメリット・デメリットはどの簿記検定にも概ね当てはまる内容だと理解して大丈夫です。

簿記3級のメリット

簿記3級のメリット(87-3)

簿記3級を取得するメリットは次の通りです。

  • 進学、就職や転職に有利になる
  • 興味のある分野か否か判断できる
  • 企業の決算資料等が理解できる 等

進学、就職や転職に有利になる

『簿記3級は履歴書に書いても意味がない』と言われることもありますが、決してそんなことはありません。

もちろん年齢や職歴によっては全く意味のない場合もあります。

特に若年者であれば、たとえ簿記3級でも積極的に履歴書の資格欄に記載した方が良いでしょう。

その理由は次の通りです。

  • 興味のある分野を知ってもらえる
  • やる気をアピールできる
  • 採用担当者が採用理由を説明しやすい

なお、この点は簿記3級に限った内容ではなく、資格全般に言えることです。

興味のある分野を知ってもらえる

履歴書はあなたの興味・関心を示すものでもあります。

資格欄に簿記3級を記載できれば、『経理に興味があるかもしれない』、『数字に弱くはなさそうだな』と感じてもらえるはずです。

そのため、簿記3級に限らず、興味のある分野の資格や試験は受験しておいた方が良いでしょう。

ちなみに、言語系の資格や試験は他者との差別化が少し難しいです。

英検1級とかTOEIC900点超のように期待を上回る成果があれば、差別化にはなります。

簿記もできれば2級まで取得して欲しいです。

やる気をアピールできる

資格欄に何も書くものがない場合、新たなことに挑戦する姿勢が乏しいと思われてしまうかもしれません。

また興味があったとしても、第3者でもわかる成果を出していないと説明が難しいです。

『商学部出身で会計に興味がある』と伝えても、簿記3級すら取得していなければ、本当に興味があるのかわからない上に、能力があるか疑問符がつきます。

資格を取得していれば、『それなりに勉強したんだな』と相手に伝わることでしょう。

やる気があることをアピールしましょう。

採用担当者が採用理由を説明しやすい

採用担当者も内部的に説明責任がある場合があります。

仮にAさん、Bさんという2人の応募者がいて履歴書の内容も面接の内容もほぼ同等の評価だけど、Aさんだけ簿記3級を取得していたとします。

どちらか1人を採用する場合、採用担当者は簿記3級を取得しているAさんを採用したい衝動に駆られる可能性があります。

というのも、上司に対して説明がしやすく、かつ身の保身にもなるからです。

評価が全く同程度という場合は稀でしょう。また正直、簿記3級では弱いでしょう。あくまで例え話だと考えてください。

つまり、資格取得にはそれなりのメリットがあるのです。

興味のある分野か否か判断できる

簿記3級の後には続きがあります。

もし仮に簿記3級が面白いと感じれば、勉強を続けて上位資格を目指せば良いのです。

上位資格となると次のようなものがあります。

  • 簿記2級
  • 簿記1級
  • 税理士
  • 公認会計士
  • 米国公認会計士

実際、私も日商簿記3級を取得してから、公認会計士を目指すことになり、無事に公認会計士試験を突破しています。

人生何事も挑戦です。

新たにことに挑戦せずして、興味のある分野や進みたい分野は見つからないのが普通です。

簿記3級の受験に限ったことではなく、少しでも興味・関心を持ったものには積極的にチャレンジしましょう!

それにより、自分に合うか合わないかが判断できます。

合わなければ、続けなければいいだけの話しです。

企業の決算資料等が理解できる

簿記3級の勉強をすれば、簿記の5要素である資産、負債、純資産、収益、費用がわかるようになります。

そうすると、企業の決算資料(貸借対照表、損益計算書等)をなんとなく読み解くことができるようになります。

決算資料は企業の現状を把握することができるので、就職、転職、株式投資等にその能力が役立ちます。

決算資料は過去の数値なので、企業の将来を見通すには3年以上の中長期経営計画も確認するようにしましょう。

簿記3級のデメリット

簿記3級のデメリット(87-4)

一方、簿記3級を取得するデメリットは次の通りです。

  • お金がかかる
  • 時間がかかる 等

お金がかかる

簿記3級のテキスト代と受験料が必要なので、どうしてもお金がかかってしまいます。

テキスト代1,100円
受験料2,850円
合計3,950円

テキストはAmazonで売れ筋ランキング1位を獲得しているものの値段です。受験料は日商簿記3級(統一試験)の場合です。

テキスト代と受験料で3,950円ですが、試験会場までの公共交通機関や当日の飲食代等を含めると5,000円以上になるでしょう。

お金がかかるのはデメリットと言えばデメリットですが、自己投資と考えれば大きな出費ではないはずです。

擁護するわけではないですが、簿記3級の受験料は他の資格試験と比較して圧倒的に割安です。

人気資格の受験料を比較した記事があるので興味にある方はご覧ください。

【FP3級の受験料】他の人気の資格試験と比較して若干高めです。
FP3級の『受験料』に関連する内容を紹介しています。具体的には『他の人気の資格試験との受験料比較』や『受験する価値がある資格試験なのか』等を紹介します。

FP3級の受験料は2倍以上ですよ。

FP3級の方が簿記3級より私生活には役立つ知識ではあります。

時間がかかる

簿記3級を取るにはお金だけではなく、もちろん時間もかかります。

個人差はありますが、簿記3級に合格するのに必要な勉強時間は50-150時間程度になるでしょう。

そのため、一切興味がないのであれば、わざわざ勉強する必要はありません。

それより自分自身の興味のある分野に時間を注いだ方が良いです。

ただし、ただ毎日をダラダラ過ごしている人はぜひ受験してみてください。

役立つ能力が身につくと共に目標ができれば日々の暮らしが前向きになることでしょう。

まとめ

簿記3級のメリット・デメリット - まとめ(87-5)

最後にまとめます。

まとめ
  • 簿記検定と言えば、日商、全経、全商の3種類あるが、一般的には日商簿記検定を指す。
  • 簿記3級のメリットは、『進学、就職や転職に有利になる』、『興味のある分野か否か判断できる』、『企業の決算資料等が理解できる』等
  • 簿記3級のデメリットは、『お金がかかる』、『時間がかかる』等

いかがでしょうか。

簿記3級のメリット等が理解できたのではないでしょうか。

当記事に訪問してくれた方々の中には簿記3級取得に前向きな方がいると思います。

そのような方の背中を押してあげられたのなら光栄です。