どうも、 FP(ファイナンシャルプランナー)3級に合格したgordito(ゴルディート)です。
FP3級の解答番号の傾向と対策を知りたい。
このような疑問を解決できる記事になっています。
なぜなら、実際に過去問の解答番号を分析して合格した私が、FP3級の解答番号の傾向を紹介するからです。
この記事では、FP3級の過去問の解答番号を分析し、どのようなバラつきになっているのかを紹介します。
記事を読み終えると、FP3の解答番号の傾向を把握して本番に臨めるようになります。
なお、FP2級版を確認したい方は、次の記事に飛んでください。
目的と想定する読者
今回の記事の目的は次の通りです。
1人でも多くのFP3級受験者の力になること
FP3級の合格率は約70%です。
他の資格試験と比較しても簡単な部類に入ります。
しっかりと勉強すれば受かる試験だと言って良いでしょう。
一方で、30%の方々は落ちているわけです。
FP3級は受験料が6,000円と少し高めの設定となっているので、ぜひ1回の受験で合格し、次のステージ(FP2級)へ進みましょう。
想定する読者は次の通りです。
ほぼ合格レベルに達している受験者
全く勉強しておらず、合格レベルに全然達していない受験者の方々には参考にならない記事です。
参考にならないどころか混乱の原因になってしまいます。
というのも、確実に正答だと確信が持てる問題が少なすぎると今回の内容は攻略法としては使えないからです。
この辺については、解答番号を分析する上での『前提条件』を紹介した次の記事をご覧になってください。
FP3級試験の概要
FP3級は『学科試験』と『実技試験』の2部構成になっています。
FP3級の実施団体は『金融財政事情研究会(きんざい)』と『日本FP協会』があるので、それぞれ紹介します(『実技試験』の内容が異なります)。
金融財政事情研究会(きんざい)
学科試験 | 実技試験 | |
出題形式 | マークシート | マークシート |
試験時間 | 2時間 (午前) | 1時間 (午後) |
問題数 | 60問 (2択30問、3択30問) | 15問 (3答択一式5題) |
合格基準 | 36点以上 (60点満点) | 30点以上 (50点満点) |
『学科試験』は日本FP協会と同じです(同一試験問題)。
『実技試験』は次の2つからの選択制です。
日本FP協会
学科試験 | 実技試験 | |
出題形式 | マークシート | マークシート |
試験時間 | 2時間 (午前) | 1時間 (午後) |
問題数 | 60問 (2択30問、3択30問) | 20問 (3択) |
合格基準 | 36点以上 (60点満点) | 60点以上 (100点満点) |
『学科試験』は金融財政事情研究会と同じです(同一試験問題)。
『実技試験』は資産設計提案業務1択です(金融財政事情研究会のように選択する必要はありません)。
なお、FP3級をおすすめしている理由や主な試験範囲などは以前にまとめていますので、興味のある方はご覧になってください。
ファイナンシャルプランナーを目指していなくても人生に役立つ知識が盛り沢山であることが、FP3級試験の良いところです。
過去問の解答番号分析
ようやくメインに入ります。
『金融財政事情研究会(きんざい)』や『日本FP協会』のWebサイトで、過去の試験問題と模範解答を確認できるようになっています。
今回は、その情報を用いて模範解答の解答番号別の割合(個数)を分析しています。
試験問題を解いて、2つの選択肢で悩んだ場合や、なぜか1ばかり解答として選んでいるけど大丈夫かなと不安になった場合などに、今回の内容を思い出して頂けると幸いです。
それでは『学科試験』と『実技試験』に分けて分析していきます。
学科試験(『金融財政事情研究会』、『日本FP協会』同一試験問題)
学科試験(前半30問)
『学科試験』の前半30問は、2択問題になっています。
正しいものまたは適切なものには①、誤っているものまたは不適切なものには②を選択する問題となっています。○×問題と考えて良いでしょう。
最近の過去問の解答①と②の割合(個数)は次の通りとなっています。
① | ② | |
2017/5 | 14個 | 16個 |
2017/9 | 13個 | 17個 |
2018/1 | 14個 | 16個 |
2018/5 | 12個 | 18個 |
2018/9 | 12個 | 18個 |
2019/1 | 14個 | 16個 |
2019/5 | 14個 | 16個 |
2019/9 | 14個 | 16個 |
2020/1 | 12個 | 18個 |
2020/5 | 中止 | 中止 |
2020/9 | 13個 | 17個 |
2021/1 | 13個 | 17個 |
2021/5 | 14個 | 16個 |
2021/9 | 14個 | 16個 |
平均 | 13.3個 | 16.7個 |
各解答(①と②)の割合は大きく乖離しておらず、だいたい半分半分というところでしょうか。
最低でも12個、最高でも18個なので、仮に自分の解答を見て、①が18個を大きく上回る場合(21個とか22個とか)、そのうちのいくつかの正答は②の可能性が高いと考えるのが自然でしょう。
また、過去13回の平均は、①が13.3個、②が16.7個なので、最終的には②の方が多くなるようにした方が安全かもしれません。
ただし、これはあくまでも過去の平均なので、①が16個、②が14個になる可能性は大いにありえます。
直近2回の試験ではほぼ半々になっていますからね。
学科試験(後半30問)
『学科試験』の後半30問は、3択問題になるため、若干難易度が上がります。
()内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組み合わせを1〜3のなかから選ぶ問題になっています。
最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。
1 | 2 | 3 | |
2017/5 | 8個 | 14個 | 8個 |
2017/9 | 7個 | 13個 | 10個 |
2018/1 | 6個 | 14個 | 10個 |
2018/5 | 11個 | 10個 | 9個 |
2018/9 | 9個 | 12個 | 9個 |
2019/1 | 12個 | 7個 | 11個 |
2019/5 | 11個 | 9個 | 10個 |
2019/9 | 9個 | 12個 | 9個 |
2020/1 | 9個 | 16個 | 5個 |
2020/5 | 中止 | 中止 | 中止 |
2020/9 | 10個 | 11個 | 9個 |
2021/1 | 10個 | 10個 | 10個 |
2021/5 | 10個 | 11個 | 9個 |
2021/9 | 9個 | 11個 | 10個 |
平均 | 9.3個 | 11.5個 | 9.2個 |
先ほどとは異なり、結構なバラつきがあります。
2020年1月試験では、解答2が16個もあり、全体の50%を超えています(3択なので平均は33%)。
また、2020年1月試験では、解答3が5個しかなく、全体の20%を下回っています。
この通り、学科試験の後半部分はバラつきが大きく対策が立てにくいです。
ですが、最低でも5個、最高でも16個なので、それを大きく下回ったり、上回ったりした時には、おかしいかなと思った方が良いでしょう。
また、過去13回の平均は、1が9.3個、2が11.5個、3が9.2個です。
そのため、1と2で悩んだ場合や、2と3で悩んだ場合などは、2を選択するという方法もあるかもしれません(もちろん全体の個数割合も考慮に入れることを忘れずに)。
実技試験
実技試験は3つに分けて紹介します。
実技試験(『金融財政事情研究会』個人資産相談業務)
『実技試験』は、3答択一式が5題で合計15問になります。
答えを1〜3のなかから選ぶ問題となっています。
最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。
1 | 2 | 3 | |
2018/5 | 4個 | 6個 | 5個 |
2018/9 | 4個 | 6個 | 5個 |
2019/1 | 5個 | 5個 | 5個 |
2019/5 | 5個 | 5個 | 5個 |
2019/9 | 5個 | 5個 | 5個 |
2020/1 | 4個 | 5個 | 6個 |
2020/5 | 中止 | 中止 | 中止 |
2020/9 | 6個 | 4個 | 5個 |
2021/1 | 5個 | 6個 | 4個 |
2021/5 | 5個 | 6個 | 4個 |
2021/9 | 5個 | 6個 | 4個 |
平均 | 4.8個 | 5.4個 | 4.8個 |
各解答の割合は大きく乖離しておらず、だいたい各々3分の1です。
実技試験は15問しかないので、変な偏りを持たせて実力が足りない受験生が合格してしまうことを抑制したいのでしょう。
最低でも4個、最高でも6個なので、仮に自分の解答を見て1が2個とか8個なら、もう一度見直した方が良いでしょう。
3個や7個はあり得そうですが、2個や8個は可能性が低そうです。
過去10回の平均は、1が4.8個、2が5.4個、3が4.8個なので、バラツキは少なめです。
実技試験(『金融財政事情研究会』保険顧客資産相談業務)
『実技試験』は、3答択一式が5題で合計15問になります。
答えを1〜3のなかから選ぶ問題となっています。
最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。
1 | 2 | 3 | |
2018/5 | 5個 | 4個 | 6個 |
2018/9 | 5個 | 5個 | 5個 |
2019/1 | 5個 | 5個 | 5個 |
2019/5 | 4個 | 5個 | 6個 |
2019/9 | 5個 | 6個 | 4個 |
2020/1 | 6個 | 4個 | 5個 |
2020/5 | 中止 | 中止 | 中止 |
2020/9 | 4個 | 6個 | 5個 |
2021/1 | 5個 | 5個 | 5個 |
2021/5 | 4個 | 6個 | 5個 |
2021/9 | 6個 | 5個 | 4個 |
平均 | 4.9個 | 5.1個 | 5.0個 |
各解答の割合は大きく乖離しておらず、だいたい各々3分の1です。
最低でも4個、最高でも6個なので、仮に自分の解答を見て1が2個とか8個なら、もう一度見直した方が良いでしょう。
過去10回の平均は、1が4.9個、2が5.1個、3が5.0個で、バラツキは少なめです。
実技試験(『日本FP協会』資産設計提案業務)
『実技試験』は、合計20問で3択問題となります。
答えを1〜3のなかから選ぶ問題となっています。
最近の過去問の解答1、2、3の割合(個数)は次の通りとなっています。
1 | 2 | 3 | |
2017/5 | 7個 | 7個 | 6個 |
2017/9 | 5個 | 8個 | 7個 |
2018/1 | 6個 | 7個 | 7個 |
2018/5 | 6個 | 7個 | 7個 |
2018/9 | 6個 | 8個 | 6個 |
2019/1 | 6個 | 7個 | 7個 |
2019/5 | 6個 | 7個 | 7個 |
2019/9 | 8個 | 5個 | 7個 |
2020/1 | 6個 | 7個 | 7個 |
2020/5 | 中止 | 中止 | 中止 |
2020/9 | 6個 | 7個 | 7個 |
2021/1 | 6個 | 6個 | 8個 |
2021/5 | 6個 | 8個 | 6個 |
2021/9 | 6個 | 8個 | 6個 |
平均 | 6.1個 | 7.1個 | 6.8個 |
各解答の割合は大きく乖離しておらず、だいたい各々3分の1です(1が若干少ないですね)。
実技試験は20問しかないので、変な偏りを持たせたくないのでしょう。
最低でも5個、最高でも8個なので、仮に自分の解答を見て1が3個とか10個なら、もう一度見直した方が良いでしょう。
また、過去13回の平均は、1が6.1個、2が7.1個、3が6.8個なので、やや2が優位かなという感じです。
実技試験に関してはバラつきが小さいので、各解答が5個から8個におさまるようにしておいた方が無難だと思います。
まとめ
最後に簡単にまとめおきます。
- 『学科試験』の前半30問は、ほぼ①と②の半々だが、若干②が多め。
- 『学科試験』の後半30問は、少しバラつきあり。迷ったら2とするのもあり。
- 『実技試験』はバラつきが小さく、3択を平等に選択したほうが無難。
FP3級の解答番号の傾向が把握できたのではないでしょうか。
解答番号を分析して実際に役立てる際には注意点があります。
また、実際にこの情報を生かすには多少のテクニックが必要です。
点数を伸ばすテクニックについて具体例を用いて紹介した記事がありますので、ぜひそちらも合わせてご覧になってください。
また、FP3級の勉強をこれから始める方で、どの参考書にしたらいいか悩んでいる方は次の記事に目を通してください。