どうも、gordito(ゴルディート)です。
今回はポーランドの最高峰であるMt. Rysy(2,503m)について紹介します。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
Mt. Rysy(リスィ)の概要
Mt. Rysy(2,503m)は、タトラ山脈にあります。
タトラ山脈はカルパチア山脈の一部なので、前回(ウクライナのMt. Hoverla)、前々回(ルーマニアのMt. Omu)の山々と同じ山脈にあると考えて良いでしょう。
標高は2,503mで、ポーランドの最高峰になります。
ちなみに、カルパチア山脈の最高峰は、ポーランドのお隣、スロバキアのゲルラホフスカ(2,655m)です。
ポーランドの第2の都市であるクラクフ(上の青色のピン)から100kmほど南下したところにあるザコパネ(下の青色のピン)という街が登山の拠点になります。
赤色のピンがMt. Rysyになります。
この辺りは山岳エリアになっており、夏は登山客、冬はスキーヤーやスノーボーダーで賑わうようです。
なお、クラクフからザコパネまではバスでのアクセスが一般的だと思います。
クラクフの駅のすぐ隣にあるバスステーションからザコパネ行きのバスが20-30分おきに1本程度出ています(オフシーズン、早朝や夜間は便数が減るかもしれません)。
変わっていなければ、クラクフからアウシュビッツ収容所に訪れる時に使うバスターミナルと同じなので、わかりやすいと思います。
Mt. Rysy(リスィ)の山行記録
青色のピンがザコパネの中心部になります。
ザコパネ駅前のバス乗り場(左から2つ目の黄色のピン)から登山口(右の黄色のピン)まではバスが出ています。
私が利用した時は、バスターミナルの外のちょっとしたバス停から発車しました。
始発(6時前後)のバスに乗りましたが、バスが既に停車していたため、わかりやすかったです。
よく場所がわからなければ、バスターミナル付近で人に聞くのが良いと思います。
ちなみに、私は始発のバスに乗りたかったので、バス乗り場近くのTarget Hostel(いちばん左の黄色のピン)という宿に宿泊しました。
ドミトリーに宿泊したので、ちょっと周りの宿泊客に気を使いましたが、非常に宿泊料金が安かったです。
3連泊すれば1泊1,000円以下になりました。
スタッフの方も良い人だったので、おすすめできる宿です。比較的混んでいましたが、キッチンも使えます。
難点は、シャワー室に荷物置き場がなかったことですかね。
話しを戻します。
バス乗り場(左から2つ目の黄色のピン)から登山口(右の黄色のピン)までは20km程度離れており、車で30分前後かかった記憶があります。
ちなみに、金額は覚えていませんが、登山口(入園口)で入場料が必要でした。
とは言っても、覚えていないぐらいなので少額だと思います。
ようやく登山開始です。と言いたいところですが、登山口(上の黄色のピン)から、1つ目の湖(真ん中の黄色のピン)までの8km程度(標高差400m程度)はコンクリートの道を歩き続けることになります。
このような道をダラダラと2時間ほど歩き続けます。
トレッキングというよりはウォーキングですね。なので、正直、登山開始とは思えないです。
この区間(8km程度)は馬車のような乗り物に乗って時間を短縮することができます。
しかし、朝早くからはサービスを提供していないようで、私が歩いている時には乗ることはできませんでした。
戻ってくると時には馬車が走っていたので、疲れた方は帰りに利用すると良いと思います(料金は確認していませんので、不明です)。
登山口からコンクリートの道を数km歩くとようやくゴツゴツとした山が見えるようになってきます。
登山口から約2時間歩いて、ようやく1つ目の湖に到着です。観光客の中にはここまで来て帰る人も多いようです。
そこそこ景色が良く、山小屋風のレストランもありました。
朝遅くザコパネを出発し、ここでランチにするのも良いかもしれません(登山しない人向けです)。
1つ目の湖と2つの湖のほぼ中間地点から1つ目の湖を見下ろすとこのような感じでした。
1つ目の湖から2つ目の湖までの道は少し登りになっています。石の上が砂っぽく滑りやすいので気を付けましょう。
2つ目の湖を少し歩き、後ろを振り返った時の景色です。この2つ目の湖まで来て帰る観光客がほとんどです。
2つ目の湖を通り過ぎたあたりから、だんだんと登山道が厳しくなってきます。
2つ目の湖の終わり辺りから湖の方に目をやると、雪の上にシカさんがいました。
野生動物に会えるとは思ってなかったのでラッキーでした。
わかりづらいのでズームします。シカさんがのんびりしています。
2つ目の湖を通り過ぎて、少し登ったところから振り返ると、ようやく1つ目の湖と2つ目の湖が同時に見えるようになります。
山の北側を歩くので、6月末でも残雪がチラホラありました。
登山道上の残雪は合計3-4箇所ありましたが、アイゼンをつけるほどのレベルではなかったです。
ただし、危険な箇所もあったので、注意して歩きましょう。
標高が上がってくると鎖場が現れてきます。
傾斜のきついエリアもあります。登りよりも下りに気をつける必要があるでしょう。
傾斜のきついエリアを超えると、少し穏やかなエリアが現れ、じきに山頂に着きます。
Mt. Rysyの山頂は複数あり、ポーランド側の山頂はポーランドの最高峰になります。
スロバキア側の山頂もあり、そこからスロバキアの方に下って行くこともできます。
この写真はスロバキア側の山頂だった気がします。
山頂エリアの景色はなかなか良かったです。
なお、スロバキアの最高峰ゲルラホフスカまでは直線距離で5km程度なので、ものすごく近いです。
直線距離ではなく、登山道を歩くと15km程度になるので、日帰りで2つの山に登頂するのは難しいでしょう。
Mt. Rysyは登りよりも、下りに神経を使います。急斜面を下ることになるので、気をつけてゆっくり歩きましょう。
岩のエリアなので、落ちたら、ただじゃ済みません。
湖が見えるところまで下ってきたら、雲が湖に映り込み、とても綺麗でした。
登山口(上の黄色のピン)から1つ目の湖(真ん中の黄色のピン)までは8km程度で、標高差は400m程度です。
1つ目の湖(真ん中の黄色のピン)から2つ目の湖(下の黄色のピン)までは2km程度で、標高差は200m程度です。
2つ目の湖(下の黄色のピン)から山頂(赤いピン)までは3km程度で、標高差は900m程度です。
つまり、2つ目の湖から山頂までは急登が続き、そのエリアが最も体力的に辛く、危険度も高いということです。
登山口から山頂までは13km程度で、標高差は1,500m程度です。
往復で26km程度なるので、登山する方は朝早くから動き出した方が良いでしょう。
帰りは馬車に乗れば8km程度、歩く距離を短くすることも可能です。
今回の記事は、以上となります。
景色も良く登山道も山頂近くは面白かったので、個人的におすすめできる山です。
ただし、急登があり、滑落すると大事故になりますので、普段から登山していない人は慎重に降りてきた方が良いと思います。
ポーランド以外の海外登山に興味のある方は、次の記事をご覧になってください。