どうも、gordito(ゴルディート)です。
今回はイタリアのドロミティにあるMt. Catinaccio d'Antermoia(3,002m)について紹介します。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
Mt. Catinaccio d'Antermoia(カティナッチョ・ダンテルモイア)の概要
イタリアのMt. Catinaccio d'Antermoia(3,002m)は、イタリア北部のドロミティにあります。
ドロミティは山岳エリアで、最高峰はMt. Marmolada(3,343m)です。
ドロミティでのトレッキングや登山の拠点になるのはボルツァーノ(真ん中の青色のピン)という街になります。
ボルツァーノはオーストリアのインスブルック(上の青色のピン)とイタリアのヴェローナ(下の青色のピン)を結ぶ幹線道路の中間あたりに位置する街です。
具体的には、インスブルックから南に120km程度、ヴェローナから北に150km程度の場所に位置しています。
なお、赤色のピンがMt. Catinaccio d'Antermoia(3,002m)になります。
イタリアのヴェローナはミラノとヴェネチアの中間あたりに位置し、ロミオ & ジュリエットや劇場で有名な街です。
私はミラノからヴェネチアに向かう途中にヴェローナに寄りました。
一方、オーストリアのインスブルックはザルツブルグやミュンヘンに近いので、ミュンヘンやザルツブルグに行く機会があれば、インスブルック経由でドロミテまで足を伸ばしてみるのも良いでしょう。
西洋史に詳しい人には当たり前かもしれませんが、ボルツァーノは紛争地域だったようです。
そのため、ドイツ語を話す人々も住んでいるらしく、道路標識はイタリア語とドイツ語の両方で表示されていました。
実際、登山中にドイツ語で会話している人たちと何人もすれ違いました。
Mt. Catinaccio d'Antermoia(カティナッチョ・ダンテルモイア)の山行記録
青色のピンがボルツァーノの中心地になります。
そこから、2つの黄色のピンのどちらかに向かう必要があります。どちらもバス停があったので、本数は少ないと思いますが、ボルツァーノからバスが出ていると思います。
もちろん、右の黄色のピンに行く方が望ましいですが、道路が狭く、またバス停付近は賑わっていなかったので、バスの本数は少ないと思います。
一方、左の黄色のピンは、道路が広く、バス停付近にはホテルや飲食店もたくさんあるようなので、バスの本数は多いと思います。
私は、バックパッカースタイルで世界一周している時に知り合ったイタリア人がヴェローナに住んでいたので、その彼に連絡を取り、一緒に登ることになっていました。
そのため、ヴェローナにある彼の家から自家用車で右の黄色のピンまで移動しました。
なお、先ほどの地図をアップするとこのようになっています。
左の黄色のピンから右の黄色のピンまではトレッキングルートもありますが、ループウェイを使ってしまうこともできます。
また、右の黄色のピンからもさらにロープウェイを使って時間短縮、体力温存することが可能です。
私は、一緒に登山したイタリア人が60代だったので、ロープウェイを使って体力を温存することにしました。
さらに地図をアップするとこのような感じです。
いちばん左の黄色のピンのところに車を駐車して、ロープウェイを使って、左から2番目の黄色のピンまでショートカットしました。
ロープウェイ降り場にある宿の写真です。
ここからボルツァーノ側を見下ろすとこのような感じでした。
ここからはルートがいくつか分かれていますが、私の要望によりヴィアフェラータコースを通ることになりました。
そのため、ヴィアフェラータコースを抜けたところにある山小屋(真ん中の左側の黄色のピン)を目指しました。
こんな感じのエリアがちょこちょこ出てきます。
ちなみに写真に写っている男性が私の登山仲間であるイタリア人です。
登りではなく下りでヴィアフェラータコースを利用している登山客もいました。
下りの方が圧倒的に危ないので、もし下りで通るなら、慎重に進む必要があるでしょう。
オーストリアから来たファミリーの子供は小学校入学前の女の子2人でしたが、泣かずに頑張って下っていたので感心しました。
私が同じ年齢なら確実にチビっていたことでしょう。
ほぼ直登の場所もいくつかありました。
落下したら危ないので、登山道に張ってある鉄のワイヤーを使って安全確保しながら進んでいきます。
ヴィアフェラータが終わり、安心して歩いていると山小屋が見えてきました。
当初はこの山小屋に泊まる予定だったのですが、8月のため空きがありませんでした。
そのため、もう1つの宿(真ん中の右の黄色のピン)に移動することにしました。
ここの宿も宿泊客でいっぱいのようでしたが、ドアのない屋根裏部屋のようなところを使っても良いということになり、なんとか寝床を確保できました。
山小屋は予約できるので、8月のオンシーズンに登山するのであれば事前に予約した方が良いでしょう。
ロープウェイ降り場から最初の山小屋(真ん中の左側の黄色のピン)までの距離は、2.5km程度で、標高差は400m程度です。
そして、最初の山小屋(真ん中の左の黄色のピン)から宿泊した山小屋(真ん中の右の黄色のピン)までの距離は、1km程度で、標高差は300m程度(下り)でした。
イタリアの山小屋は食事が楽しめました。
イタリアやスペインなどでよくあるランチのセットメニューのようなスタイルになっており、前菜、メイン、デザートを2種類の中から選べるようになっていました。
その他におかわり自由のサラダバーが付いていました。
ワインリストもあり、山小屋とは思えない品揃えでした。
この山小屋は関係者は車で来れるようなので、食材の仕入れが容易なのでしょう。
2日目は、この日にヴェローナまで帰らないといけないので、朝ごはんを食べたら、すぐに歩き始めました。
頂上(赤いピン)近くの宿(黄色のピン)の写真です。ここまでは比較的緩やかな登りになっていました。
そこからちょっと急な斜面を登ると頂上です。
頂上から見た北側はこんな感じでした。
一方、南側はこんな感じでした。
なかなか景色が良くて気持ちよかったです。
宿泊した山小屋から山頂までは、4km程度で、標高差は700m程度でした。
初日のヴィアフェラータコースとは異なり、危険な箇所はほぼありませんでした。
帰りは宿泊した山小屋に戻り、そこから登りとは別の道で下りました。
いちばん右下の黄色のピンを通り、そこからロープウェイ乗り場を目指す感じです。
このコースはヴィアフェラータコースではないので、サクサク進むことができました。
途中で東側を見ると、ドロミティの最高峰であるMt. Marmolada(3,343m)が見えました。
今回は登れませんでしたが、いつか登ってみたいと考えています。
初日は3.5km程度、2日目は12km程度の距離だったので、往復ともにロープウェイを使えば、15-16km程度の歩行距離になります。
もちろん、ヴィアフェラータコースは進むのに時間がかかりますが、ボルツァーノに宿泊し、早朝に出発すれば、日帰りで行けるかもしれません(バスの時刻は確認が必要です)。
今回の記事は以上となります。
ヴィアフェラーコースが面白く、また山頂からの景色が良かったので、個人的におすすめできる山です。
イタリア以外の海外登山に興味のある方は、次の記事をご覧になってください。